こんにちは ナックオーディオ中村です。
今日も東京は梅雨らしいベタベタとした感じ
仕事中もなんとなく「スッキリ」「サッパリ」しない感じがするのかなぁ
そんな梅雨の中やってきたのは ELAC 310CE
こいつで今日の気分をスッキリさせる音楽でも鳴らしてみましたよ
第一印象は いかにも現代的なスピーカーの音作りって思う
いわゆる「小径ハイパワーウーファー」的な低域と50,000Hzという超高解像度のリボンツイーター
そして、見た目のサイズ感を裏切るレンジ感
昔の人がこのてのスピーカーを聴いたら驚くだろうなぁ といつも思ってしまう
基本的に私の耳はアナログ育ちの大径ウーファーの定位感でできている
とは言っても 仕事がら現代スピーカーを中心に扱うことが多いので、「今時」スピーカーに対する音作りの耳も持っている。
まずは このリボンツイーター JETⅢ
クロスオーバー3,000Hz から 50,000Hz という驚異の解像度を持つ
超ハイレゾ音源の再生にも動じることはまずないだろう
ただクセの強いリボンツイーターならではの特性的な「旨味」と呼べる帯域を引き出すためのネットワーク設計がかなり重要になる
クリスタル模様にプレスされより強度を高めたウーファーコーン
表面のアルミとパルプ素材のハイブリッドでできている
当店でも過去にELAC 300シリーズは何点か扱ってきたが このクリスタル模様の奴は初めて扱う
鳴らしてみて驚くのが この低域のレスポンスの良さ スピード感
キレのある低域のお手本のようだ
ただし、小径ウーファーゆえの「量感」だけは小音量時では少し物足りない気もする
システムの能率は86dBと 決してイイとは言えない低能率の理由 そこが顕著に表れてしまっているように思える。
小径ハイパワーロングストロークウーファーのお手本のような欠点だ
ただ、そこの課題はアンプ選びでクリヤーになることも多い
私がよく提唱する「小音量こそ大容量アンプ」に軍配が上がるということ
強力なマグネットにロングストロークの為のコイルロス、力を力で押さえつける強力なエッジダンパー
そんなユニットにはやはりアンプ容量でカバーできる要素は多い
とは言え、超ヘビー級のハイパワーモノラルアンプを用意すればいいかと言えばそうでもない
やはり このスピーカーのトータルで見たポテンシャルを考えてアンプを選ぶ必要はある
今日一日鳴らしていたのは この maranzt DA04 デジタルアンプだ
この組み合わせは 自画自賛になってしまうが かなり良い
小径ハイパワーウーファーの欠点をうまく熟している感がある
ほんとはクラスAアンプや真空管アンプも捨てがたいのだが、そもそものこのスピーカーのコンセプトと方向性が違う気がする
私個人的には この ELAC 310CE にはパワーのあるデジタルアンプがおすすめですね
今回は専用スタンドとなる LS70Ⅱ も一緒にやってきている
デザインや色からしてハイテクっぽい印象でかっこいい
スピーカー本体から床設置もスパイク仕立てで 設置の面白さもかなりある
ただ、このスタンド けっこう「鳴き」がある
音量にもよるが低域の共振が意外と出ていることに気が付いた
重量級のオーディオボードは必要になる
できれば支柱部はスピーカーケーブルが通せるようになっている構造なのだが、そこはあきらめて充填材等で対策したいいと思う
いろいろこの310CEの事を考えてみたが
なによりこのスピーカーはとても「面白み」を感じる要素は多大にある
音を聴けば「ホントはもっと良く鳴るんじゃないか?」と思わせてくれるからだ
優秀なツイーターと小径ながらのハイパワーウーファー
腕試し的な魅力ある 「小さなじゃじゃ馬」 といったところだろう