SACDの行方。。。 みなさんにとってのSACDって?

こんにちは。
ナックオーディオ中村です。

ここ最近の東京は北風がとても冷たく、天気のいい日でも凍えています。
そんな事を言っていると、今年極寒に見舞われている東北、北陸、北海道地域にお住いの方に笑われてしまいそうですねぇ
ホント冬が苦手で。。。

そんな寒い中、近所のお宅に早咲きの桃の花が咲いていましたよ~。

桃の花 title=

いいですねぇ~~。 うれしいっす! 早く春に来てほしいです!
もう2月も終わりですので、そろそろポカポカしてきてほしいなぁ。

桃の花-2

さて、今日当店にやってきたのは DENON DCD-SA10 です。
同時発売の兄弟モデルには DCD-SA100,DCD-SA500 があり、このDCD-SA10は一番下の末っ子に当たります。
CDプレーヤーラインにあった前モデル DCD-S10 のSACD対応モデルと言った方がわかりやすいですね。

DCD-SA10-1

SACDって?なに? ってのは、ネットで調べれば詳しく説明しているサイトが多数ありますので、ここでは割愛させていただきますね。

DCD-SA10-2

このSA10が発売された時期は、SACD VS DVD AUDIO と言った構図がCD業界にも波紋を広げていた時期だったと記憶しております。
なによりもユーザー側が、音楽業界のソフト制作が今後どうなるのか?
いろいろ振り回された時期でしたよねぇ。
もちろんプレーヤーは決して安くはないので、SACDプレーヤーを買ったはいいけど、DVD AUDIO が主流になったら損した気分ですし、逆もまた悔しいですから。

そんな時期に日の目を見たのがDVD/SACD/CDの「ユニバーサルプレーヤー」でした。
現在ユニバーサルプレーヤーは、ピュアオーディオ支持派からは少し敬遠されてしまいましたが、AV(アダルトじゃないですよ)主体にシステムを考えている方には重宝されていますねぇ。

結果としてこの争いは SONY/PHILIPS の力なんでしょうか SACDの「勝ち!」ってことで落ち着いたようですね。

DCD-SA10-3

SACD 発表当時は 5.1ch 思想としていたんですよねぇ
しかし、2chシステムを重んじるピュア派には全く理解されず「全否定」でしたよねぇ。
どうして5.1chを打ち出したのかは不明ですが、DVDサラウンドを意識した結果なんでしょう。

現行で販売されている各メーカーのSACDプレーヤーには「ほとんど」5.1ch出力は搭載されておりません。
ある意味「時代の産物」的になってしまったこの5.1chです。

この DCD-SA10 はアナログ出力を CD と SACD とで別途分けています。
当時はD/A回路を全くの別物として完全分離していたんです。
まぁ、CDとSACDでは基本的にフォーマットが違いますので、別と考える方が正当な気もしますがねぇ。

SACD

さて、現在では「ハイレゾ音源」を元に「PCオーディオ」「ネットワークオーディオ」が勢い良く浸透しているオーディオ業界ですが、。。。
皆さんにとってのSACDの存在っていかがなもんでしょうか?

このSACDの存在に対してはホント考え方が賛否両論あります。
先にも書いた「PCオーディオ」「ネットワークオーディオ」を重んじる方には「無駄」「不要」の一言ですし
アルバム所持派やプレーヤー重視派の人にはやはりSACDは外せない「必需品」となっております。
実際にお客様のご意見もこの2つに分かれることがほとんどです。

どうしてこんな対立するような結果になったのか?
私なりにいろいろ考えてみました。

1、「著作権問題」が大きく関わっている
簡単に言えば、SACDのクオリティーでPCに保管できない事と、一部機種を除くSACDプレーヤーからのデジタル出力が許されていない事だと思います。
音源を圧縮すれば「著作権の侵害」にあたらないかと言えば、そうでは無いのですが、マスター音源レベルの音源を個人が自由に編集可能になる事が問題視されます。結果PCに取り込むことを「違法」と判断する見解のようですねぇ
その点、PCオーディオでは、FLAC,APPLELOSSLESS等々、可逆圧縮というコーデックが許されているのは何でなんでしょうねぇ

2、ハード(プレーヤー)先行でソフト(SACD)選択が乏しい
各オーディオメーカーのSACD製品ラインを見てみると、それはそれは洗練された技術投入によりエントリークラスのモデルでもかなり優秀なSACDが開発されています。
その目覚ましい進歩はレコードからCDへ移行した時代を思わせるくらいです。
一方販売されている「SACD」はと言えば、、、かなり制限されています。
有名アーティストの「名盤」と呼ばれる作品はけっこうSACD化されているようですが、、、。
80年代以前のアナログマスター音源をSACD化することにホントに「意味」があるのか? と言う意見も聞かれます。
特にクラシック音源の場合「作曲家」よりも「演奏家」を重んじる傾向は強いので、古い音源のデタラメにデジタルリマスターされた技術も批判が大きいでしょう。
JAZZ、クラシックは特に「時代」を思わせる音源に良さを感じる方も多いからでしょう。

3、SACD嗜好自体がオーディオ好きを除くと、一般とは逆方向に向かっている
2の考えに近いのですが、レコード会社(音源会社)の事情が大きく関わっているからでしょう。
世の中はiPodや携帯プレーヤーはじめ MP3 音源で「十分満足」だと。
音源クオリティーを上げるよりも「早く」「安く」「手軽に」を目指しているのでは?
レコード会社自体が「CDクオリティーで十分」と思っていはいないか?
そして、一部の音源クオリティーマニアには「ハイレゾ音源」の流れになるんじゃないだろうか。

4、SACDの価格が高い
まぁ、これに関しては企業努力が足りていない結果と、努力することを感じていないレコード会社側の問題でしょう。
安ければ売れるか? 売れるから安くなるか? のマーケット開拓に興味が無いのかもしれませんね

5、CD/SACDの違いを実感できるシステムは一般ではない
世の中に「ステレオ」「コンポ」って80年代のオーディオ全盛期に比べれば相当に普及率は低いです。
オーディオ(ステレオ、コンポ含む)がオーディオマニアだけの「特別なモノ」になってしまったのでしょう。
大手家電量販店の売り場面積を見れば良くわかりますが、コンポステレオ売り場は縮小し端に追いやられ、ヘッドホン売り場とiPod、MP3プレーヤーは2倍3倍の売り場面積に。
家に音楽を聴くスピーカーが置いてない家庭がほとんとじゃないでしょうか?
そんな世間一般的から「オーディオ」って存在は趣味のモノと化しているのでしょう。
一般意識として「いい音で好きな音楽」って事が忘れられているのかもしれません。
ましてや、CDすら売れないと言われる昨今で、レコード会社がSACDを一般化させる必要なんてどこにもありませんしね。
SACDは「オーディオマニア」だけを対象とした規格であって、決して「未来の音源」ではない。

以上は私が勝手に思った事を、ヘリクツも交えてグダグダ書いただけです。
皆さんはSACDの存在についてどう思っていますでしょうか?