お宝発見! SME 3009 S1 プロトタイプ!

こんにちは ナックオーディオ中村です。

今日はちょっと時間があったので、事務所の棚をゴソゴソと片付けをしていましたよ。
そしたら、謎の小箱が出てきましたよ~

なんと! SME トーンアームの 3009 S1 プロトタイプじゃありませんか!!

確か仕舞い込んだのは4~5年前だったかなぁ~。。。。
しまった事すら忘れていましたw こんな貴重なお宝なのにw

ずいぶん昔に御譲りいただいたお品なのですが。。。
初期SMEのお約束とも言える カップリングラバーの劣化でメインウェイト軸が抜けおちているんですよねぇ。。
いつものように「時間があるときにでも・・・・。」ってしまいこんでいたんですよ。。
私のこういった「放置癖」は今と全く進歩がありませんよw

日本で市販された初期のSMEアームは S2(Series2)からで、この 3009S1 (通称プロトタイプ)ってのは、日本ではほとんどお目にかかれないアームなんです。
パッと見の大きな違いと言えば アンチスケーティングウェイト(キャンセリンウェイト)がありません。
いわゆる「釣り鐘」状のぶらぶらしている重りです。
しかし、当時のオプションで「後付け」用のセットが有ったようですが、詳細は分かりせん。

そして、SMEならではの「ナイフエッジ」が金属製です。
S2以降のモデルではナイロン製に変更されています。
以前3012Rを使っていた時に金属製のナイフエッジに交換したことがあったのですが、輪郭表現がグッとタイトになった変化を感じましたよ。
特にOROTOFON SPU 等の重針圧系のカートリッジではより違いが出ましたねぇ

見た目がめっちゃかわいいっすw
アームリフターも搭載されていますが、SMEで良く見るリフターとは構造が違います。
S2以降のリフターではダンピングオイルの粘度によりゆっくり下降する構造ですが、このプロトタイプのリフターはあくまでもレバー操作を前提で操作し、アシスト的にダンピングオイルが使われています。
SAEC製のアームリフターと同様です。

そして、スライド式のアームベースは肉厚です。
重厚感あっていいですよねぇ
なんで薄くなってしまったのでしょうか

そして、おもしろい特長としては
カートリッジ取り付けのソケット部に45度ずれた位置にも設置できるようになっています。
これはEMT初期のモノラルカートリッジに対応した為、苦肉の策といった感じです。
まぁ、うまい事考えたなぁ~ってかんじですよえね

これが付属するケーブルです。
恐らく純正のモノだと思いますが、確信がありません。。。

BELDEN製の同軸ケーブルを使ってあるようですねぇ~
へぇ~~ なんかおもしろい豆知識ってかんじですw

ケーブルの取り付けにはカプラー式が使われています。
S2よりも信頼ありそうな感じがありますねぇ

そして、まじまじ観察した後。。。
いつものように「また時間がある時にでも。。。」とつぶやいて保管するのでした。。。
まぁ、、老後の楽しみにでもいいかなぁ。。。