オヤイデ電気 F1 IECインレットプラグを観察

こんにちは ナックオーディオ中村です。

アキバの老舗ケーブル屋さんと言えば オヤイデ電気さんですよねぇ
国内外のケーブルの取扱いはもちろん、オリジナルブランドとして数々のケーブルからアクセサリー等を数々リリースしています。

そのオヤイデさんの最上級モデルとして話題だった IECコネクター/電源プラグ F1/M1
そのF1がやって来ましたよ~

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まずは外観から見ましょうかねぇ
アルミ削り出しにローレットを施したワンオフの仕上げのハウジング
おお 見た目はカッコイイですねぇ なんでもカメラのレンズをモチーフにシャープなイメージでデザインされたとのこと
使用時は見えないんですけどww まぁ拘りですよねぇ

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そのアルミ製のハウジングは内部のコアとネジ構造で合体します。
くるくる回すと外れます~

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中身は接続側とケーブルクランプ側に2分割されます。
ケーブル自作される方にはわかると思いますが、この分割の仕方、作業性がかなりいいですよねぇ

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ケーブルを固定するもクランプする感じで、簡単でいいです。
ネジに直接巻きつけてグリグリする方が「接点」として手応えはありますが、逆にそれが不安材料でもあったりしますので
この方法が簡単で手堅いです。
ケーブルを止める際に接点を軽く塗布しておくのも良いですね

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意外と気になるのが最大ケーブル径です。
このオーディオの世界となると、常識では考えられないくらい太いケーブルも存在しますのでw
メーカー推奨は 6.5mm~17mm で 12mm以上の太さのケーブルを使う場合はこのクランプを取り外すとあります。
まぁ、12mm以上の太さって相当なんで、体外のケーブルには対応していると思います。

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アルミ製ハウジングのケーブルを通す所です。
柔らかめのラバーがグロメットとなっています。
アホみたいに太いケーブルを使う場合は切り取ってしまうのいいとは思います。

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さて、このプラグの何よりも肝心な部分の接点です。
こうして見ただけじゃわからないので、外してみようと思ったのですが、一応これも商品なんで。。
必要以上に分解はできませんでした。。。

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っつうことで、オヤイデさんのページから画像を拝借してみます。
基本となるブレード素材は ベリリウム銅 (表面研磨)
そして目玉のメッキ部分は 2回磨き上げの後、プラチナ(0.5μ)+ パラジウム(0.3μ)の2層メッキ
なんだかメッキ素材を聞いただけで高級を思わせる感じですねw

実際、このメッキがどこまで効果的なのか実証するのはなかなか難しい所ですが、メッキすることの一番の目的とは
ずばり「接点ロス」です。
プラグを差し込んですぐの状態が接点としては「新鮮」であり、ベストです。
しかし、金属とは時間と共に表面が変化するものです。
このプラグを差し込んですぐの「鮮度」をいかに保つか、という課題が一点です

そしてこの接点によるアナログ信号の変化をどうさせるか?という課題もあります。
本来なら 電柱の変圧トランス から直接、高品位のケーブルで アンプ内蔵の電源トランス にハンダ付けしてしまうのが
何よりも「最高級」なんです!
しかし、あまりにも非常識で危険ですので家庭用として使えるようにコンセントだったりがあります。
アナログ転送はケーブルの長さだったり、中継時の接点で様々な変化をおこします。
特にケーブルの長さよりも「接点」の方が変化するリスクが大きいのです。

アナログ転送時のこの接点という課題をどう考えるかは、はっきり言って人それぞれの部分でもありますが、どのメッキがどう音に変化するという「定義」はありません。
使用する電源環境と使用する機器によって、結果が一定ではありません。

このプラチナメッキとパラジウムメッキが必ずしも良い結果とは限りませんし、その辺の転がってる家電品のコンセントの方がもしかしたら良い結果になることだって皆無ではありませんし。

私のような一オーディオ屋の人間がこんなこと言うと無責任ですが
結論から言うと「いろいろ試さないとわからん」のがホントのところです。

高級品、高品位にこだわる必要もありませんし、高級品、高品位を否定もできません。
ほんといろいろ実装させてみて個々に結果が出るのがまぎれもない事実です。

ケーブルや関連アクセサリーに関しては
いろいろやってみて下さい  としか言えません。。 無責任ですが。。 ホントです。。

参考までに付属の取説スキャンをUPしておきますね

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商品の詳細はオヤイデさんのサイトこちらです
http://www.oyaide.com/audio/audio-products/power_plugs_iec_connectors/pg279.html