Vienna Acoustics Mozart Grand T-2G ウィーン・アコースティックス です

こんにちは ナックオーディオ店主中村です。

本日 Vienna Acoustics(ウィーン・アコースティックス)のトールボーイスピーカー Mozart Grand T-2G がやってきた。

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Vienna Acoustics(ウィーン・アコースティックス)はユーロオーディオメーカーとしては、まだまだ若く新しいブランドだが、独自のセンスあるスピーカー開発に定評があり、ジワジワと世界中で知名度を上げているブランドだ。

以前当店でもブックシェルフタイプのHaydn Grand SE を扱った事が事があったが、やはり Mozart Grand 同様にコンパクトで丹精な作りが印象です。
木目の仕上げも美しくインテリア性も高い、現代のユーロスピーカーのイメージにぴったりです。

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ユニット構成は 2.8cmシルクドーム・ツイーター と 14cm中低域ユニット(ミッドウーファー)×2
一見 2way 3スピーカーの作りに思うが、2基の中低域ユニットはクロスオーバーにより異なる特性を出す設計になっています。
2.5way(2 1/2way)なんて表現されることもある、なんとも絶妙なネットワークが魅力である。

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そして、サランネットにはツイーター部のディフューザーとして中心部にレンズ効果が施されている。
指向性の向上と位相バランスの安定化がこのギミックにあるようです。
この仕掛けはブックシェルタイプのHaydn Grandから、上位機種のBeethoven Concert Grandまでつかわれている。
ネットを使用するしないで、いろいろな効果が楽しめるのは面白いですねぇ

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背面に2個のバスレフポートがある
背面バスレフのスピーカーに共通するのは「設置の難しさ」がある。
ようは、壁からの距離であり、背面環境の反響だったりと、設置環境に合わせたセッティングが必要になる。
逆に言えば、設置によりいろいろな音作りも可能と言うことでもある。
セッティングに拘る方には楽しめる要素の一つですよねぇ

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足元は2分割されたスパイクベースが設置される。
もちろん取り外してインシュレーターを使うことできます。
これはいいですねぇ。 見た目も引き締まってカッコイイです。
このベースが設置している面は底面だけで、箱自体の響きを殺さないように配慮している気遣いを感じます。
スピーカーがカッコ良く見えるのも、ファッションと同じで「足元から」です。

接続はバイワイヤリングには対応していません。
ネットワークでの音作りあってのこのスピーカーであることが重要です。

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隣に B&W の 804 を置いてみました。
804も比較的コンパクトなトールボーイですが、このMozart Grandの方がさらにコンパクトです。
極端は言い方ですが、3畳間くらいのスペースでもキチンとした定位間を作れそうなくらいコンパクトです。
テレビをメインに置くシステムなんかにもスッキリ納まりそうですね。

現行の Mozart Grand VM-2GSE は SE(Symphony Edition)となっております。
T-2G の2基ある中低域ユニットの一つ(ウーファー側)を、強度を増したスパイダーコーンにグレードアップ
同時にネットワークをさらにチューニングされたモノのようですねぇ
これは以前の Vienna acoustics の代理店だった C.E.CさんがオリジナルのLTD仕様とて限定発売していたモデルの製品化だったと記憶しています。
ちなみに今の日本代理店はNaspecさんだったかなぁ。。。?

とにかく、こういった「SE」だったり「LTD」だったりのマイナーチェンジモデルが現れるってモデルは、もともとの初期モデルがとてもバランス良いモデルがほとんどです。
メーカーさんだって採算があわなきゃマイナーチェンジなんてしませんしねぇ。

しばらく動作チェックも兼ねて、この Mozart Grand T-2G の実力を聴かせてもらいましょうかねぇ