ESOTERIC G-02 マスタークロックジェネレーター

こんにちは ナックオーディオ中村です。

今日はいい天気の日曜日でしたねぇ
日差しも暖かく、行楽地へお出掛けされた方も多かったんじゃないでしょうか~

さて
今日はおもしろいモノが入荷してきたんで、ご紹介しようかなぁ~と
ESOTERIC G-02 マスタークロックジェネレーター です。

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とは言っても、マスタークロック ってな~~に?
と思われる方も、正直多いと思います。
マスタークロックジェネレーター 読んで字のごとく「時計」をコントロールする機器です。
難しい説明は他サイトさんで調べれば 嫌っつうほど説明がありますので
あえて私からは ものすごくわかりやすく説明してみたいと思いますね。

最近ではもはや音源の主流と言ってもよいでしょう デジタル に纏わる機器です。
基本的にデジタルの演算にはデータ的な内容と並行して「時間軸」が存在します。
みなさんお使いのCDプレーヤーはじめ、DVDプレーヤー、PC、テレビに至るまで、デジタル信号を受けたり出したりする機器には、クロックというデジタルの時間軸を管理する「時計」が仕込まれてます。
デジタルデータを再生させる時の条件として、この「時計」を基準にどれだけ正確にデータを信号化できるかが、その精度となります。

では、もともとデジタル処理が出来る機器にはクロックが搭載されているのに、なんで外部機器にわざわざ時計が必要なの?
単純に言えば、デジタル信号を複数機器でやり取りする時「この時計の時間軸をルール」にしようじゃないかと。
具体的に例えれば CDトランスポート → DAコンバータ にデジタル信号を送る際に 外部の時計をルールしようと言うことです。
このことを クロックを 「同期」 すると言います。

じゃあ この時計がないと CDトランスポートからDACへは信号を送れないの?
もともと別体となったセパレートCDシステムくらいなら、それぞれ単体で優秀なクロックを装備している事がほとんどですが
デジタル信号を送る側と受ける側の信号をより精度を上げる為と、その信号を経由するケーブル等で発生しやすいジッター等をクロックを外部に置くことが、かなり有効なんです。
その理由については もう一歩デジタル信号について踏み込まないと理解が難しいのですが、。。
だいたいこんなイメージで外部クロック(クロックジェネレーター)が存在します。

とは言っても、民生用として外部クロック機器が出回ったのは ごくごく最近の話なんです。
もともとは、元音源をデジタル化とし、そのデジタルデータを各機器を経由して音源が作られるようになった時、データ転送の誤差を無くすために使われていた、言わば「業務機」として存在してました。
カッコ良く言えばプロユースってヤツです。

では、元音源を再生する時だって、機器間をデジタル信号がやり取りするなら、転送時の多少の誤差はあるから、外部にクロックを設けて同期するのが当然なんじゃないの? メーカーとしてそう提唱していたのは ESOTERICくらいだった気がします。

STUDERのCDプレーヤーをお使いになった方ならご存知かと思いますが、
STUDERについてる「CLOCK IN/OUT」って端子は何?って方が昔はほとんどだったことでしょうね。
まず、再生機器にクロックを入力させる機器というのが、そもそも存在していなかった。

今ではこの「外部クロック」を使い、各機器間で「時計」を同期させる入力があるモデルもかなり増えました。
そして、ここ数年でPCオーディオはじめ、デジタル再生を突き詰めるのが、オーディオにとっての再生機の課題となり、DACという機器がデジタル再生の「肝」になってきています。
デジタル信号を複数機器でやり取りする時は 絶対ルールとしての時間軸の管理を行う「クロック(時計)」があった方が良い。
そういう認識で 今では外部クロックもかなり認知されてきました。

では、この外部クロック(クロックジェネレーター)を使うとどういう効果があるのか?
簡単にいうと「クロック制御(時間ルール)の同期」「デジタル転送時のジッター軽減」「DACへの負担軽減」雑に言えばこの3点だと。
結果として多くの方は「音の輪郭(音像)がシャープになった」と思われる方が多いようです。
基本的なその機器の持つ「音色」を変化させる事はほとんどありません。

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クロックの出力は3系統×2で計6台の機器までクロックを出力できます。
また、このマスタークロック自体にクロックを指示できる入力端子もあります。

CD再生をセパレートシステム(トランスポート+DAC)で構成されている方には やっぱり使ってほしい機器です。

ちなみに単体のCDプレーヤー、いわゆるDACを内蔵したCDプレーヤーにこのクロックを入力させるとどうなるの?
私もはっきり確証できる事は言えませんが、セパレートシステムほど大きな変化は無いと思います。
ただ、外部にクロックを置く事で、悪い影響を与えることは絶対ありませんのし、より高精度のクロックを入力させればそれなりの良い結果は出るはずだとは思います。

外部クロックについて 簡単に説明するつもりだったのですが
やっぱり、ぐだぐだと長くなってしまいましたね。。。
数値や理論を交えて 詳しく説明するには、とてもとても ブログなんかでは足りません。。