こんにちは ナックオーディオ中村です。
ここ東京は今日はとてもいい天気です。
昼に陽向に出ると 「春」 って感じもしますねぇ~。
でも、夜になると急に冷え込んで風が冷たいです。。。。
今日は非常に珍しいスピーカーをご紹介しますよ。
70年代 a/d/s の最上級モデル M15 です。
a/d/s = Analog & Digital System
ヨーロッパのクラフトマンシップとデザインにルーツを置くアメリカのオーディオブランド
USオーディオでありながらヨーロッパオーディオを目指したなんとも異端児ですねぇ
JBL ALTEC Klipcsh 筆頭にアメリカンサウンドと呼ばれるスピーカーと傾向がまったく異なります。
はじめてこのM15を聴いた時、ウォールナットの仕上がりと落ち着きある定位感から RODGERS/ スペンドール/ KEF/ HARBETH等のUKモニターかと思いました。
アメリカ製のモニタースピーカーと聞いて、いわゆる「ドンシャリ」傾向で近い定位感を持つスピーカーを想像していたのですが。
外形寸法はW290×H1200×D405 本体重量 約50kg とトールボーイとしては大型の部類です。
隣のB&W804が小さく見えますねぇ
珍しいのが、ミッドスコーカーを上部に置きツイーターをその下に設置する配列です
25mmツイーター 150mmミッドレンジ
この中高音域を受け持つユニットが非常に優秀で驚くほどの解像度と定位感の良さを持っています。
255mmウーハー×2 エンクロージャーは密閉型で低域を控えめにしてありながらも2機のユニットを使うことで「ゆとり」の低域を出しています。
接続タームナルは本体底面になっているんです。
設置は大変なんですが、そんなにしょっちゅう見る所ではないのでいいんじゃないでしょうかねぇ
グリルにはパンチボードを加工したモノを採用しています。
デザイン的にもUSオーディオっぽくないので販売当時はどう思われたかわかりませんが、今使ってみてかなりイイセンスのスピーカーだと思います。
日本国内でも流通量はかなり少ないはずですよ。
音質的にはクラシックに向いていると思います。
低音域控えめの傾向ですのでJAZZ等のライブの臨場感は少し物足りない気がするんですが、クラシックのフルオケからピアノソナタ、管弦楽なんかは非常に心地よく鳴ってくれます。
実はこのスピーカーが入荷したのは1年位前なんですが、私個人的に気に入ってしばらく当店で使っていました。
コンディションも経年を考慮すればまずまず良い状態で、各ユニットも良好です。ゴムエッジの柔軟性もまだまだ抜群です。
近いうちに販売ページに掲載いたしますのでお楽しみにしてくださいね。