やっぱりカッコイイ!Wadia 861 BASIC Ver.UP

こんにちは。
ナックオーディオ中村です。

全国的に梅雨明けして、いよいよ夏も本番となりましたねぇ。
ここ東京も連日の猛暑日が続き、朝晩もクーラーが欠かせない状態ですよ。
オーディオファンの方は電源クリーンの観点からもエアコンを嫌う方も多いのですが、さすがにこの暑さになると、エアコンをありがたく思うしかないですよねぇ。。
みなさんも熱中症はじめ、体調を崩さないよう、くれぐれもお気を付けくださいねぇ。

さて、
そんな暑い夏にやってきたのは Wadia 861 BASIC Ver.UP !!

現在 Wadia はCD(SACD)プレーヤーを製造しておりません。
実質DACのみを製造するメーカーとなっています。
この 861 の後継モデルとして、SACDプレーヤーとして 581 もリリースされましたが
Wadia 6 から始まったCDプレーヤーの歴史としては実質最後のモデルとなったのがこの 861 です。

その後の「イタリアンデザイン」として曲面を取り入れたリニューアルデザインが不評だったのでしょうか。
最近では またこのアルミ無垢の無骨さのあるデザインに戻っていますねぇ。
Wadia はその見た目だけではなく、音作りに関しても芯のある「図太い」ストレートサウンドがある種「男気」を感じます。
JAZZの迫りくる臨場感はもちろん、クラシックにおいても管弦楽器の「キレ」や「擦れ」の些細なエッジをみごとに表現できる音作りです。
VRDSメカとWadiaの持つでコーディング技術が成せる「技」とも言えます。

今回やってきた Wadia 861 はBASICモデルです。
デジタル入出力の回路を一切省くことで オリジナルモデルより40万円程度価格を下げたコストダウンモデルです。
そして、TEAC(Esoteric)のお家芸である VRDSメカ のバージョンアップに浮いた予算を使う方がほとんどでしょう。
このBASICモデルを選ぶ方は VRDSメカのトランスポートとWadiaの歴史あるデコーディング技術との相性に惚れ込んでいる方とも言えますよねぇ。

現在のWadia代理店であるノア(Noah)様で一通りのメンテナンスを受けて来たので、当店でも一通りチェックしておりますが
このVRDSメカのバージョンアップがすごく進化していますねぇ。

一昔前はアルミのインゴットから削り出した「まんま」の無骨な形だったのですが、このバージョンアップメカはかなりデザインした加工にアルマイト仕上げ、ステンレスプレートによる剛性アップ等々。
TEAC,EsotericはじめVRDSメカファンにはたまらないカッコよさです。
あの、CDと入れた時の「カコーン。。。」というクランプ音。
カッコいいんですよ。 ホントに。

ちなみに、オリジナルのVRDSメカが上の写真です。

DACには 861 BASIC オリジナルのチップが鎮座します。

今回当店にやって来た Wadia 861 BASIC
ちょいとばっか「難点」があります。。。。
背面のアルマイト仕上げが なんとも。。。。 色落ちしているんですよねぇ。。
「なんで???」と思わず声が出てしまいましたよ。
確かに、アメリカ人の考える仕事の精度には かなりムラがありますが。。
なんでこんな事になるんでしょうねぇ。
前オーナー様も、ラックから引っ張り出して見たときに驚いたそうですよ。
購入した時はなんでもなかったのに、数年後みたら色落ちしてるなんて。。

前代理店だった AXISS の担当者に聞いてみたところ、「確かに個体差があった」と言っていましたが。。
いくら個体差と言ってもねぇ。。。

まぁ、背面パネル以外は全くキレイなんで、特に問題は無いんですがねぇ。。
販売するにあたっては、やはり価格を下げざるをえませんねぇ。。
気にされない方には「お買い得!」となるかもですよ!