ortofon ST-80 MC昇圧トランス 試したいと思いますよ

こんにちは ナックオーディオ中村 です。

いよいよ今日でゴールデンウィークも終わってしまいますねぇ。
去年は震災の後で気持ち的に連休を自粛されていた方も多かったようですので、その分今年のゴールデンウィークには パァ~~~っと!! なんて感じで張り切った方も多いと思いますねぇ。
今頃連休ボケで明日の仕事の事を考えて憂鬱になっている人もいますかねぇ。。。
そんな時こそゆっくり音楽を、オーディオを楽しんで気持ちを休ましてくださいね~

今日は ortofon の NEWアイテム が入ってきたお話です。

ortofon のステップアップトランス ST-80 がやってきました。
「オルトフォン創立90周年記念モデル」として作られたモデルとのことなんですが MADE IN JAPAN なんですねぇ。
オルトフォン・ジャパンだけの製品のようで、当然中身も純日本製の回路になっています。

ortofonステップアップトランスST-80

デザインは過去にSPUシリーズ専用トランスとして販売された SPU-T1 なんかを意識したんでしょう。
大きさサイズも同じくらいです。

私が気に入ったのは MC/MM(PASS) の切り替えスイッチが付けられている事です!
オルトフォンのトランスでは大変珍しいですよねぇ。
MCカートリッジオンリーの方にはあまり興味ないかもしれませんが、私のようにジャンルや音源によってはMC/MMを使い分けている人間には非常にありがたい事なんですよ。

ST-80-2

アルミブロックから削りだしたビレット製のトランスカバーはなかなかカッコイイですよねぇ

ST-80-3

背面には「MADE IN JAPAN」の文字が!
なんかこの文字並びは最近見ないですねぇ。
オーディオに限らず 「メイド イン ジャパン」 って貴重な感じがしてしまいますねぇ

ST-80-4

実を言うと、最近 Thorens Prestige のサブアームを検討していまして、メインはほぼMCカートリッジを使用するのは明らかなのですが、サブアームにはMM/MCの両方を使えるように考えていたので丁度良いタイミングでいいモノが入ってきましたよ~。

肝心の音作りはどんなんでしょうねぇ
今日簡単に数種類のMCを試してみたんですが、割と平均的にムラなくバランス良く鳴ってくれる印象です。

DENON DL-103D = 良くも悪くもとても 「普通」 って感じの印象です。まぁ103自体が「普通」をコンセプトにしたようなカートリッジですのでねぇ。103の持つポテンシャルは十分に引き出せてる感じの好印象です。
ortofon MC20mk2 = 一聴して相性の良さを感じました。最近のortofonの傾向にも相性が良いと思える感じです。
ortofon SPU-G(ハーマン期)=これは何とも言えません。正直物足りない気がします。S/Nの良さは十分感じ、このトランスの優秀さは感じるのですが、やはり「SPUらしさ」ってのが今一つ引き出せない感じの印象です。
audio-technica AT33 =なかなかいい感じの相性だと思います。テクニカらしい線の細いキメの細かい輪郭表現も出せています。

あまり時間がなかったのでじっくり聴き比べた訳ではありませんので、手近に置いてあったMCカートリッジ4種を使って第一印象的な感想です。
往年のortofonトランスとは表現ニュアンスがちがうのは当然で、最近のortofon カートリッジの高性能を引き出せる「スペック」を重視したトランスなんだと思いました。
現代の高性能トランスとしての実力は十分に感じますし、価格 対 効果 としてもかなり優秀だと思います。
インピーダンスも2Ω~6Ωまで普通に熟す体で設計されているようですので、往年のSPUを基準に考えたトランスとは基本的に考え方が違うのだと思います。ortofon のカートリッジに限らず、他ブランドのカートリッジも楽しめるような配慮があるのかもしれません。
トータルで考えると「日本製」であるのもうなづける印象です。
ortofon らしい個性を求めるならやはりビンテージ物に向かうしかないようですねぇ

しかし、私の希望していた「便利で普通に優秀な」条件のトランスとしてはかなり理想な感じです。
しばらく使ってみようかなぁ~