marantz pro DA04 マランツ 4chデジタルパワーアンプ

こんにちは。
ナックオーディオ中村です。

ここ数日の真冬日で全国的に寒い日が続いてますねぇ。
ここ東京は寒いと言っても、差ほど例年とかわらない感じではありますが
北陸や九州地方ではものすごいことになっているみたいですねぇ。
あまりの寒さに水道が停滞し、断水が未だに続いてるなんてニュースでも言われてますし。
九州には当店のお客様もけっこういらっしゃるので、どうしているのか少し心配ですが。。

そんな寒空の中 当店にやって来たのは marantz pro マランツ・プロ の業務用パワーアンプ DA04 です。
見た感じでは まぁ業務機にありそうな1Uサイズのパワーアンプです。

しかし、ただその辺の業務アンプでは わざわざご紹介することもありません。
このアンプ、なかなかの見どころの多いデジタル4chパワーアンプなんですよ。

鈴木哲氏の手掛けたアンプ と言えば分る人にはわかるはず
NECからPhilips、marantzとわたり、数々の名作をプロデュースしてきた鈴木哲氏。
独立後はSoul Noteを立ち上げ、現在はFundamenta(ファンダメンタル)ブランドとして、新たなオーディオの存在を模索し続けている方です。
最近では、自身の演奏するギターユニットでライブ活動も楽しんでるようなんで、機会があれば一度行ってみたいかなぁ。
今、現役でオーディオを手掛けるエンジニアとしては日本屈指の方です。
オーディオ・エンジニアというよりオーディオ・デザイナーと呼ぶ方がしっくりくるかなぁ。

過去、当店でも数々のSOUL NOTE製品を扱ってきましたが、SOUL NOTE製品は人気も高く、すぐにSOULD OUTとなってしまいます。

今回当店にやってきた mrantz DA04 は そんなSOUL NOTEの先駆けと言ってもいい業務用アンプです。

操作部は電源スイッチとGAINレベルのみ。
見た目的に特に力を入れてもいません。
どちらかと言えばコストを抑える為だけの見た目と言ったところ。

スピーカー出力は4ch分、端子類も奢る事無くチープなモノです。
背面スイッチによりXLRバランス入力/RCAアンバランス入力が切り替えられます。
そして、4ch中の2ch/2chをBTL接続として使用できます。
100W×4ch 、 300W×2ch(8Ω) の力を持っているのはさすがデジタルアンプだなぁと。

内部を見て見ると
大型トロイダルトランスが鎮座し、電源部は共有しながらも、ステレオアンプが2基収まっている作りになっています。

デジタルアンプの「肝」となるサーキットには Tripath TA3020 を使用
今となってはこの Tripath のICを使っても特段評価されることはありませんが、まだ世間ではデジタルアンプの認知度も低く、まだまだ進化の途中でもあった当時のデジタルサーキットとしては高評価でした。

このDA04が発売されたのは2003年 今から12年も前なんだなぁ。
当時話題だったのは、今でも記憶しているのはSHARPの作った 1bitアンプでした。
当時はデジタルアンプに対して「デジタル臭い」と揶揄された声もたくさん聞こえた時代でした。
真空管アンプからトランジスタアンプに移行した時代もそうだったように、レコードからCDの時代になった時も、似たような声は聞こえてくるもんです。
「・・・・」より「・・・・」の方が。。。。
まぁ、いろいろ比べるのが好きな人は多いのです。
私は新しい技術に対しては意外とニュートラルに対応できる方だと思います。
それはそれ、これはこれ 的に。
おかげで、今あるシステムはハイレゾ音源からレコードはもちろん、オープンデッキテープも保管している状態で、始末に負えません。。。

ひっくり返して底面です。
なんと!3点支持のスパイク設置ができるようになっていますwww

説明書には「スパイクピンを取り付け三点設置するとチューニングできる」とwww
これにはちょっと笑いましたw
「民生でも使って確かめてみなさい」的な鈴木氏からのメッセージとも受け止められますねぇ。
定価で¥150,000程度で販売されたこのアンプ、民生用に各パーツやデザインにもっとこだわれば、価格も倍ちかい¥300,000くらいになる内容のアンプなんでしょうねぇ。

その心意気を感じ、せめて本体シャーシに関わるビスくらい黒ビスから「銅製ビス」に交換しておきましょうか。。

先日入ってきた Jeff Rowland 102 と言い、なんだか最近は中古オーディオ市場でも魅力あるデジタルアンプが増えてきた観がありますねぇ。