奇跡の珍品!?LUXKIT ラックスキット .A835E/SS-1 自作スピーカーキット

こんにちは。
ナックオーディオ中村です。

本日出張でお邪魔させていただいたお客様より「このスピーカー持ってってくれる?」とのことで。
この LUXKIT A835E/SS-1 スピーカーキットをいただいてきました。
(さすがにお値段付けられなかったもんで。。。)

まぁ~~~ なんとも言えないデザインで、はじめは80年代くらいのカーオーディオのスピーカーか思ったんですがw

この LUXKIT A835E/SS-1 が販売されたのは80年代頭の頃で、当時は自作スピーカーの人気が高かったんですねぇ
まぁ、今では自作スピーカー派の方は、わりと「異端的」な存在になっていますが、80年代当時としては「安く!いい音!」ってのがアキバ系オーディオの発端って感じだったんですよねぇ。

このキットは エンクロージャー単体A835Eと、ウーファー/ツイーターユニット&ネットワークセットSS-1 として販売されていました。
価格はエンクロージャーがペアで¥13,800、ユニットがペア¥7,800 。合計価格¥21,600と。。当時としてはなかなかのお値段!

LUXKITと言えば、真空管アンプをはじめ、トランジスタアンプ。
やはりLUXKITイコール「自作アンプ」ってかんじですよねぇ
そう考えると、このスピーカーキットが世に出回った数ってホントに限られているんでしょうねぇ

販売から30年以上は経過するであろうユニットのウレタンエッジは、変色はあれども目立った劣化も無く、柔軟性も純分あります。
すげぇ~なぁ。 JBLなら10年もたないですからねぇ~
各ユニットに目立ったダメージも無く、なかなかのグッドコンディションです。

バッフルパネルはアルミの一枚板でユニットは鉄板ビスで止めてあります。
ツイーターは裏から、ウーファーは表から固定するようになっています。
このアルミバッフルが結構いい厚みがあるんですよ。

5.5cm径コーンツイーター C-5013P
10cm径ウーファー C-1025P
コーン径に対しては、比較的大型のマグネットが使われていますねぇ

内部のグラスウールは「サンドイッチ加工」ってのがが施されているようです。
手袋を使わなくても手で触れるってのが売りらしいです。。。。

SS-1に付属するネットワーク部品、トランスとコンデンサー。。。
まぁ、うるさい事言わなければこれで用は足せますしねぇ。。
基盤に自分でボンドに接着するらしいです。

そして絶賛すべきは、このアルミダイキャストで作られたエンクロージャーです。
重量も結構あります。
当時ってこういった鋳造製品のクオリティーが高いですようねぇ
いま日本製で同じクオリティーモノを作ったら、倍以上の価格でないと割に合わないでしょうねぇ
中国で作ってもここまで丁寧な仕上がりじゃないでしょう

こんな形です。
う~~ん、どうやって使ったいいんでしょうか。。

やはり、、縦置きに使うのがいいのかなぁ~。。。
ちなみに、縦置きを前提とした同スペックのエンクロージャー A834E ってもの販売されていたようです

接続ターミナルはギボシ端子を使って「脱着可能」をうたい文句にしております。
う~~ん。。やはりカーオーディオにしか見えないんだが。。。

そして、肝心の音はと言うと。。。
まぁ、サイズからしてみれば頑張っているいる感じはしますが。。。

懐かしイイ音って感じでしょうねぇ

こういった訳の判らない珍古オーディオはとりあえず「ナックオーディオ資料館」に保管しておきます。