DALI EPICON2 ルビーマカッサル キレイな極上程度で入荷です。

こんにちは ナックオーディオ店主 中村です。

今年の冬は「暖冬」と言われており、近所への買い物程度なら、薄い上着を羽織る程度の服装で外を歩いていても

そんなに寒くないかなぁ。 なんて日が続いていますねぇ。

確かに、1月後半ともなればホントは「真冬」なんでしょうが、そんなに防寒対策もないまま過ごしてきていますね。

寒がりの私にとっては とてもとてもありがたい事なのですが、最近では「温暖化」の問題もちょいちょい話題なったりすると

心配なことでもあるのかもしれませんねぇ。

さて

今日 ご紹介するのは DALI EPICON2 エピコン ブックシェルフです。

DALI EPICON2

DALIと言えば すっかり日本でもお馴染みのブランドとして定着した感があります。

やはり D&M(DENON/marantz)の取り扱いになって、バイパス沿いの家電店のオーディオコーナーでも

DALIブランドを見ることなんてのもあります。

もちろん 上級のEPICONシリーズではありませんが、エントリーシリーズの ZENSOR だったりは

サラウンドシステムとして視聴出来たりなんかも あったりします。

一昔前だったら 一歩踏み込んだオーディオ好きにしか知られなかったブランドが ここまで浸透すると

嬉しい反面、なんだか寂しくもなったりするのは私だけでしょかねぇ。

今回やって来た DALI EPICON2 。 少し大きめの2wayブックシェルフです。

対抗馬には 同じデンマーク血統の B&W 805 や DYNAUDIO CONTOUR 20 あたりなのかな。

いわゆる 2way なのですが、 パッと見で気づかれた方も多いと思いますが

この EPICON シリーズで 他モデルは ツイーターに リボンツイーターを追加した「ハイブリッド」として設計されています。

この EPICON2 だけが ソフトドームツイーター のみ高域ユニットとなっています。

う~~ん その意図は はっきりわかりませんが、 先述した 対抗ブランド より少しでも低価格で売るための

コストダウン対策だったのか?

たしかに B&W 805 や DYNAUDIO CONTOUR 20 より 「やや」価格設定は低めとなっております

まず 第一印象は 「この木目」 かな。 けっこう きつい派手な木目を選んでますよねぇ。

DALI EPICON2
DALI EPICON2

とは言っても、作り込みや仕上げっぷりは さすがと言った感じの 凝った造りだと思います。

近くで見ても 最終のクリヤー塗膜の厚みと、鏡面磨きが なんとも重厚感を出しています。

現地のパートのおっちゃんが 一日中ポリッシャーで磨きまくっているのでしょかねぇ。

派手な木目ながらも トータールデザインと仕上げ感から やはり上品なスピーカー感はあります。

DALI EPICON2

先ほども触れた ツイーター

リボンツイーターを省いた分「何か」物足りないのかと思ったら 全くそんな事はなく

むしろ 高域ならではキレイで伸びやかなイメージの音作り

ちょっと ネットで口コミなんか調べても やはり高域については かなり高評価だったりするんですね。

もちろん ユニット性能だけで判断するのではなくネットワーク設計から、エンクロージャー配置に至るまで

純粋な2wayならでは「濁り感」の無い 「美音」 を狙った結果なのかもしれません。

DALI EPICON2

もうお馴染みになってきた DALIならではの ウッドファイバーコーン です

最初見たときは「なんちゅうセンスのコーンなんだ」と思いましたが、見慣れてくると、これはこれで

DALIらしい 雰囲気になったりするもんですねぇ

まぁ 見た目はいいとして 肝心の実力はと言うと

第一印象として 「がんばり過ぎな感じ」 って気がする。

と言うか。 見た目はブックシェルフだが 小型のトールボーイ並みの「量感」を感じます。

力強さを感じる分 若干「無理」にも思えてしまう印象。

本来なら 大径ウーファーでゆったりと定位を低く鳴らしたい表現も、無理してコーンのストロークで頑張ってるのが

なんとも ちょっと気になるのかなぁ

私は日頃 JBL 4343 を愛用しているので 大径ウーファー ならでは 「余裕感」 のある低域に馴染んでいるので

余計にそう思うのかもしれませんが。

でも ELAC や PIEGA 等のように コーンのストロークで低域を出す感じとは またちょっと違う気がする。

もちろん この手のデカめの ブックシェルあるある として 壁や天井等の設置環境やスタンド、床の強靭度、バスレフの調整なんかで

低域の音作りはかなり変わるのだが。 それを踏まえても やや低域が「出がち」な方向性なのかと思います。

低域に音圧を求めるジャンルの音楽にはマッチングとして悪い気はしないと思います。

私個人の総評しては やはり「良くできたブックシェルフ」ってイメージです。

もちろん 見た目デザインや仕上がりも含めて 価格に恥じない造り と申し上げます。

B&W 805 が 気難しさと繊細さ を両方備えたイメージだとすれば

それに対して この EPICON2 だと 「とりあえずいい音作りまっせ~」 ってイメージ

設置環境やアンプ選び云々ありますが、 レベルの差はあれ とりあえずどんな状況でも

一定の「設計の意図」的な音作りが簡単に作れるイメージ。

なんと言うか 入門レベルとは言いませんが、 初級~中級レベルのオーディオ経験者であれば

小難しい能書き抜きで、わりと簡単に「それらしい」レベルで音作りができる感じです。

と 言うのも 当店に来てからのチェック時に、安いデジアン~重量トランジスタアンプ、Mcintosh 275 まで

試しにいろいろ繋げてみたのですが、 どれも「それなり」に納得いく鳴り方をするというか、アンプの個性の違いを出しながらも

ちゃんとスピーカーの個性も「わかる」といった印象だったのです。

先ほども申しましが、ブックシェルフ使いはレベルの上限を言えばキリがないのですが、

とりあえずのスピーカーのポテンシャルを引き出しやすいイメージがありました。

あくまで私個人の感想ですが 見た目の豪華さと、音作りの気軽さ 両方を持ったいいスピーカーだと思います。