偽物ケーブル?CARDAS HEXLINK GOLDEN 5C 検証

こんにちは ナックオーディオ中村です。

先日、お客様と電話で何気ない会話をしていると
「ortofon Reference 8NX を¥5,000で買った・・・」と伺った。

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ortofon Reference 8NX と言えば 1.0m RCAケーブルで定価¥50,000近い品物。
その値段で買えるなら、当然私も欲しい! それはそれは とてもうらやましい話だ。
中古オーディオ専門の当店なら100本くらい仕入れて在庫にしたいくらいだ。

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※Hi-Fi堂様 商品写真より

しかし、話を聞いていると、どうも何か話が食い違う。

私 「8NXと言えば、あの蛇柄メッシュのヤツですようねぇ。確か8Nは紫色でしたっけ??」
お客様 「いや、緑色だよ。RCAプラグが交換されているから安かったみたい」
私 「へぇ~ でも実際その値段なら見た目気にしなければお買い得ですよねぇ」
お客様 「ネットオークションにまだ沢山出てるよ~」

んんん・・・・??????

すぐさま Google で 「Reference 8NX」 と検索すると「・・・・偽物」とワードが出てくる。

それ以上お客様とこのケーブルについて話すのを止め。。。。
何とも言い難い気持ちになった。
お客様本人が買ったモノに納得いっているのなら、私が必要以上にとやかく言う事もできませんし。。。

そして、実際ネットオークションに出回っている「ortofon Reference 8NX」なる謎のケーブルをいろいろ調べてみる。
ortofon の正規の Reference 8NX は蛇柄の紫色メッシュ作りでプラグにもロジウムメッキが使われている。
しかし、ネットオークションに出回る Reference 8NX はと言うと、緑色のケーブルシースに白文字で「ortofon Reference 8NX」とプリントされて、そこにNakamichiだったり不明なプラグが取り付けられている。
実際に現物を見て調べた訳ではないので、確信は持てないが、、、。
恐らくは中国製の模造品じゃないかと思う。 もしくはortofonから製造を依頼された工場からの横流し品か。。
とにかく「本物」とは言い難いお品だ。
そして、販売するにあたって商品説明に「カスタム品」「オリジナル自作品」と文言を入れているようです。
気軽に手に入れられるなら、一度買ってみて検証したいところだが。。

そして。。。
現在当店で販売中の在庫に CARDAS HEXLINK GOLDEN 5C RCAケーブル があります。

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このケーブルも一時「偽物?」が出回っていたらしいです。
まったく!とんだ営業妨害もいいとこですねぇ。
販売手法としては、先程の ortofon Recerence 8NX 同様に、訳のわからないRCAプラグを取り付けて「カスタム品」「オリジナル自作品」としてネットオークションで格安?に売られていたようです。

そこで、販売中の在庫とは別に、ペアではなく中途半端に1本だけ持っていたCARDAS HEXLINK GOLDEN 5Cがあったので、「偽物注意喚起」の意味も込め、本物のCARDAS HEXLINK GOLDEN 5Cを検証しておきます。
もしお持ちのCARDAS HEXLINK GOLDEN 5Cがあれば、一度検証するなり、購入先に確認してみてください。

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オリジナルはプラグ部にCARDAS ロゴの入った肉厚のシリコン収縮チューブで仕上げられています。
ロゴの無いただのビニール製収縮チューブには注意です。

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まずは切断面です
シースはゴールドと黒の2段になっています。

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シースを剥くと、シルバー素材(アルミ?)メッシュでシールドされています。

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丁寧に分解するとこんな感じに。

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メインとなる主線にはアニール処理高純度銅が施された太線3本とOFC銅線の混合で良質のテフロンシースで加工されています。
Hot/Cold(赤/白)の違いはありません。

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主線を覆うように編み込みの繊維糸で覆われ、アルミ素材のラップシールドが施されます。

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ついでに、RCAプラグへの接続も見てみると
赤をホット、白をコールド、メッシュシールドはコールドに落としてあります。
XLRバランスの仕様の場合、シールドがアースとなります。

しかし。。。まぁ。。。。
こういった偽物?が出回ること自体、怒れることですし、なんだか寂しい感じもします。