堀江貴文著「金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?」

こんにちはナックオーディオ中村です。

私はよく仕事の合間にネットでのニュースサイトや情報サイトを見るのだが、本もたまに読む。

堀江貴文著「金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?」をちょこちょこ読み進め読了。

ホリエモンこと 堀江貴文氏と言えば「ライブドア事件」において、先日仮釈放で話題になったばかりが、彼がなぜ実刑判決となり収監されたのかを詳しく知る人は少ない。
検察にも堀江氏にも言い分はあるのは当然だが、客観的に見てもフェアな判決ではなかった気がする。

経理上の複雑な部分「偽計取引」「粉飾決算」に値しライブドア代表取締として逮捕された。

そして、すべてひっくるめた「風説の流布」という証券取引法違反で懲役2年6か月の懲役刑が一審で言い渡され、二審、最高裁と上告棄却され、最終的に2年6か月の実刑判決が確定された。
インサイダー取引やマネーロンダリング、脱税で捕まったと思っている人がほとんどではないだろうか?
そして過去「風説の流布」においての懲役刑を受けた者はいない。

もちろん、違反に対しては適正なペナルティーを負うのは当然だが、代表取締だから2年6か月の懲役と言うのは大げさのような気もする。
むしろ罰金刑にして、そのお金を国の為に役立てればよかったんじゃないだろうか。
もしその2年6か月の判決が正しいなら、今頃倒産している大手企業は多数あるはずなのになぁ。と思ってしまう。
検察庁や裁判所をとやかく言う気はないが、やはり「見せしめ」実刑にしか見えない。

彼はまだ仮釈放の身なので実質の刑期はまだ終わっていないが、世を騒がせた「ライブドア事件」の幕引きを迎えたことになる。
出所後のインタビューや会見などでも、実刑判決の事を「済んだ事」と言い切った彼の一言に感服した。

そんな話題が尽きないホリエモンだが、彼が収監されていた1年9か月の間に考えた、事業だったり起業だったりのアイデアや、
メールマガジンを通じて一般読者からのQ&A、彼の身近な人物からのエッセイだったり、なかなか面白みがあった。

塀の中での1年9か月のアイデアは、世間から隔離された環境だったり、世の中に対してのブランクを一切感じない、エキセントリックで面白い内容が多く、そっくりそのままマネしてみる人も中にはいるかもしれない。
しかし、一冊を通して彼が言いたかったことは、今の情報化社会の中で「アイデア」なんて一切価値はない、行動と決断にこそ価値がある。
と、言っているように思えた。
もちろんビジネスとしての基本的な知識や知恵だったりは割愛しているが。
現代の若い人たち、特に仕事に対して閉塞感を持った若い人たちに対して「考えてないでやってみな!」と語りかけているようにも感じる。
弱小ではあるが、、私も一事業主としてその意見には賛成する。
実際世の中に向かって「はいっ!」と手を上げることが、出来るか出来ないかの問題だ。
やってみれば必ず結果は出る。考えただけで結論を出す若年寄りにはなってほしくない。

この本を読んで「起業」でも「勤め」でも、仕事に対してのアドバンテージが大事だと、いい年になって改めて考えさえられた。

そして、メールマガジン読者とのQ&Aでは、的確でバッサリと言い切りがたの回答に快さも感じる。
中にはホントにどうしようも無いような質問もあったが、その質問に対してのホリエモンの回答もまた面白いのだ。

他にも、ホリエモンの身近な人物からの「エール」ともとれるショートエッセイが面白い。
特に、ネット掲示板2chの創設者として常に話題に事欠かないヒロユキ氏のコメントがとても面白い。
彼もまだ若いが、シャープで繊細な達識ある考えを持っている。
いわゆる現代の「ネット世代」の代表といってもいいだろう。

全編を読んでみて感じたのは、堀江氏は努力家である、ということ。
一時のメディアに踊らされ、時には自ら踊っていたホリエモンというキャラクターの人物像の裏側には、世間を騒がすだけの行動力と匹敵するほどの「努力量」「勉強量」があったのがわかる。

今回オーディオとは関係ない内容でしたが、なんとなく「書評」っぽいののを書いてみたくなったのでw
すみませんw