こんにちは ナックオーディオ中村です。
つい先日 お正月かと思えば もう1月も月末なんですねぇ
まったく 時間の流れが速くて 置いてきぼりになりそうですよ。。。
巷では今 インフルエンザが流行っているようで 年明け早々に感染した私としては ホントに気を付けて欲しいですよ。
でも 私の場合 新薬 一回飲んで 割とすぐに楽になったので よかったのですけどね
本日は 久々の登場 TEAC VRDS-25XS のご来店。
このモデルは何度となく当店でも扱っておりますが、 私個人的にもかなりお気に入りのモデルです。
このモデルに限らず WADIA Esoteric 等々 VRDSメカがとても気に入っております。
既に 現行モデルとして VRDSメカ を装備したCDプレーヤーは手に入らない為、程度の良い中古品を探している方も多いと思います。
なにより TEAC VRDS-25XS と言えば 故長岡鉄男氏 も愛用していたって事でもマニアには評価されております。
さらに言えば WADIA や Esoteric と比べても 圧倒的に 「安い!」 つうのが人気を決定付けている気がします。
もちろん WADIA や Esoteric には それ相応の付加価値もあるんですけど
ストレートに VRDSメカ のフィーリングを手軽に(お手頃価格で)味わえる ってのがいいと思います。
今回当店にやってきた状態は トレー開閉が不能になった状態
お約束のゴムベルト交換が必要な状態でしたね。
なんでも 修理業者にベルト交換の見積りをしたところ ¥4~50,000 くらい掛かるとの返答
確かに 製造から20年近い経年リスクと 動作保証を考慮すれば 分からなくもない金額ではありますが。。
いろいろ検討した結果 修理 or 売却 を考慮した結果 今回当店にお売りいただいた感じなんですね。
そんな訳で 当店でもお約束メンテナンスとして 早々にベルト交換
その後 動作チェックをしていると んんん????? ああああ????
急に演奏が止まり 本体が「カコッ。カッコン・・」と
ディスプレイ表示は 下画像の表記が数回 チラッチラッ っと繰り返され
しまいには 止まってしまいました。。。。。
ノォ~~~~~~~~!!!
最初は「壊れた~~!やっちまった~~!!」って思いましたが 一旦 落ち着いて。。
考える 考える 考える・・・。
「慌てるんじゃない 慌てるんじゃない・・・」(孤独のグルメ風で)
今回は 良好に経過している最中の 突然の症状
しかも トレーを入れなおすと治る しかし CD数回交換したり 時間が経つと また止まる
んで 表示画面をよ~~く見ると 「CLOS」の表示 んん??
これって ピックアップの認識じゃなくて トレーの認識にエラーがあるだろっ!!
ピックアップにトラブルがあるケースっては CD挿入後の最初のリーディングに症状が出るパターンが多い
「これ。。 トレー怪しい。。」
そんな訳で トレー認識を再度検証 まずは 真ん中の部屋を開けます
トレーを取り出します
トレー後部にある ストッパーを軽く持ち上げます
強く持ち上げると 簡単に折れてしまうので ほんの少し持ち上げるくらい 優しく上げます。
トレーを取り出すと 正面右手前に トレーの状態を確認する意味のセンサー役割がある接点があります。
(トレー開閉時のディスククランプ部にも同じような装置がありますが 今回は無用)
ようは 3枚あるプレートの 真ん中のプレートがトレーに直接押されることで 手前に触れるか 奥に触れるか
この通電でトレーの状態を認識するようになっています。
真ん中のプレートが前後どちらにも触れて無ければ トレー駆動のモーターを動作させて 開閉どちらかの動作を指示するプログラムになっています。
では ディスプレイ表示に会った 「CLOS(CLOSE)」は 「閉めますよ~」or「閉まってないよ~」 ってプログラムが働いている状態
ディスクは「CLOS」操作後に 再生 動作させている。
センサーの真ん中のプレートが奥側に接していないと 当然「CLOS」動作が発動する。
センサー真ん中のプレートと奥側のプレートが 接点不良 により通電が途絶えると 誤作動する状態になる訳です。
今回 接点を磨くために用意したのは #1500 のサンドペーパー
サンドペーパーと言っても 「削る」訳ではありません。
金属表面を軽く擦ってやる程度で十分です
サンドペーパーも #1800 や #2000 くらいの さらに細かい目でも問題ありません。
サンドペーパーを画像のように 細く切って 折り畳み 両面で磨けるようにします
CRC-556 のような ただの潤滑油でも良いのですが 接点復活剤等の方が よりベターです。
接点復活剤は 極々少量で結構です。
削った「粉」をペーパーに付かせる程で十分です。
準備したサンドペーパーを 接点プレートの間に挟んで 軽く10回程度擦ってやればOKです。
必要以上に擦る(削る)と逆にトラブルの元になりますので、
イメージとしては 接点表面を 極々かる~~く 擦る程度です。
今回の作業は この箇所に限らず 分解可能なリレー接点等でも応用できる 言わば オーディオメンテの基本作業みたいな感じなんです。
注※ あくまで 機械の分解作業ですので 自信のない方は無理せずに 修理業者にご依頼してくださいね。
結果 作業終了後は 問題無く良好に稼働中
TEAC VRDS-25XS オーナーの皆さん
突然の演奏停止時には 焦らずに 一度確かめてみてくださいねぇ
ピックアップ不良と思っていたのが 実はトレーによる誤動作の可能性もありますよ
っていう お話でした~。