お宅拝見です

こんにちは ナックオーディオ中村です。

昨日出張にて北区西ヶ原にお住いのA様宅にお伺いさせていただきました。

オーディオシステム

まだまだ築の新しいシステマチックなマンションで、部屋からはスカイツリーが一望できなんとも「都会のオアシス」的な印象のたたずまいのお部屋でしたが、TANNOY の ARDEN が鎮座しております。
都内の比較的新しいマンションにお住いのお客様のところへはよくお邪魔させていただきますが、やはり現行モデルや現代デザインのスピカーをメインとしたシステムを好む方がほとんどです。
TANNOY ARDEN なんかもすでに「ビンテージ」の部類に入るスピーカーですが、都内の新しいマンションに存在しているのがなんだか妙にうれしく思います。
それでもオーナーのA様はマンション入居時にはスペース的に現行のトールボーイも検討したそうですが、どうも音作りがしっくりこなかったとのことで、TANNOY ARDEN をオーバーホールしながら愛用されています。
ホントはサイズのある Westminster や G.R.F. MEMORY なんかも検討してみたようですが、やはりマンションにはオーバーサイズな為この ARDEN に落ち着いているようです。

ウーファーエッジ

ウーファーエッジはウレタンに変更してあります。
同軸ユニットですが、大径ウーファーならではの低域の自然な表現力を味わえます。
ちなみに、この TANNOY の同軸ユニットは好みが賛否両論あるスピーカーだと思っています。
TANNOY というブランドは熱狂的な「愛好家」と「否定派」が二分するメーカーかなぁ 。。。

この TANNOY 独特の同軸ユニットから発する音を「ナチュラル」「バランス良い定位感」と感じる方
「スピード感やキレが無い」「音圧が乏しい」と感じる方
また、TANNOY の音作りを「UKサウンド」ではないと言う方までいます。

私個人的に TANNOY の事を思えば「音源を選ぶ」スピーカーかなぁ。。。と思っています。

単純にクラッシック全般、オペラ等、演奏空間表現を重んじているシステムでは TANNOY が魅力的です。
「JAZZ」「ROCK」「POPS」等、モニタリング音のポテンシャルが臨場感に繋がるジャンルには TANNOY は少し苦手かもしれません。
ウッドベースのスラップ音やパーカッションのリム音なんかがわかりやすいかなぁ
しかし、JAZZピアノなんかは TANNOY の方がシットリと鳴る場合もあり、一概に「不向き」と決めつけられません。
なので結局は 「好み」 の問題なのでしょうね。

DCD-S1

CDPは DENON DCD-S1 が担当しています。
A様は特にSACDを重視している訳ではないようですが、DACクオリティーの高さと
国産メーカーならではのクセの無い音作りのベストセラーモデルです。

AUDIO SPACE PRE-2

プリアンプには AUDIO SPACE PRE-2 を
ここ数年オーディオ業界を賑わす中国製真空管アンプです。
使用パーツにいろいろ意見が言われることも多いですが、基本的な設計の良さと、一定以上の製造クオリティーの良さ、コストパフォーマンスで日本だけではなく、世界各国で浸透しつつあります。
前段球は PHILIPS に交換されていました。

EAR 859

EAR 859
プリメインアンプですが、パワーアンプとして使用されているようです。
このアンプって確か特殊な3極管をわざわざ作って、トランスもハンドメイドで巻き上げていたことで話題になったヤツですよねぇ
英国ではこういったアナログに対しての理解が深いのでしょう
もちろん TANNOY ARDEN との相性からの選択でしょう。
やはり 往年のTANNOY は真空管との相性はバツグンですので。

なかなか貴重なモノを見せていただきました。