Accuphase C-240 コントロールアンプ 電源 2P → 3P へ

こんにちは。
ナックオーディオ中村です。

昨日は大寒で一年で一番寒い日と言われ。。 今日の東京は夕方から雪がチラつくなんて言われています。
寒いのが苦手な私にとって 一番苛酷な時期です。。。
雪の降るなか 帰るのは辛いです。。。

今日は Accuphase のコントロールアンプ C-240 のお話です。

C-240は 70年代後半にAccuphaseよりリリースされたモデルです。
所謂「オーディオ全盛期」と言われる時期のモデルで、各オーディオメーカーが技術を競い合い切磋琢磨していた時期です。
このAccuphaseしかり、各メーカー目指す「音」がモデル達に如実に表れ、オーディオファンにとって一番思い入れのある時代でしょう。
この C-240 もケンソニック時代から始まったアキュフェーズの目指す「音」がしっかり表現されているモデルです。
しかも、この面構えを見ればわかりますが、プリ部のアッテネーターはじめ、可変機構をボタン切替によるリレースイッチにするという、なんとも前衛的な個性あふれるモデルです。

この当時はアンプの「音作り」が求められていたのでしょう、特にプリアンプ部の特徴を各メーカー前面にアピールしアンプが多い気がします。
現在ではアンプ=ストレートな増幅という意識が強い傾向なのでしょう、極力入力されたソースを色付けせずに高S/Nで増幅し、適切にスピーカーを駆動させるのがアンプの役割と考えている方の方が多いと思います。
ましてやプリアンプを介さず、入力セレクターとボリュームアッテネーターこそ適切だと思っている方も多いでしょう。

そんないろいろな事を考えさせてくれる Accuphase C-240 ですが。。
実は 電源ケーブルが欠品して入荷してきました。。。
しかも、電源ケーブルの接続は 角2P と言う 今では全く見ない端子形状です。

いわゆる この角型の2Pです。。。
このケーブルは MICRO のターンテーブル BL-111 のヤツなんで、このC-240に付属させる訳にもいかないので。。
いろいろこの 2Pインレットの電源ケーブルを探してみたのですが、まぁありませんねぇ。。
このAccuphaseに限らず、LUXMANはじめいろいろなオーディオ製品にも沢山使われていたんですよねぇ
あと、楽器、機材関連のエフェクターやシンセサイザーなんかにも使われてましたねぇ

そこで、いっそうの事 3P 端子に交換した方がいいだろう~
っつうことで、さっそく作業してみますね

まず、オリジナルの状態がどうなっているかを よ~~くチェックしておきます。
本体にも取扱説明書にも電源接続の極性については一切表記がないのですが、特にこの時期のオーディオには適切な電源の極性というのがあります。
今時の機器は音質云々の影響が云々といろいろ言われますが、この時期のアンプ類は極性を見違えると音質以前の問題として、本体に電圧浮きが生じることも多いので、かなり気を使った方が正解です。
まず目視で判断できるのは電源ソケットの横に併設してあるヒューズソケットがあります。
常識的に考えればこのヒューズに接続してある側が一次側(HOT側)となります。
ただあくまでもこれは予測ですので、実際に電源を投入させ、本体のアースを測定します。
その方法はここでは面倒なので説明しませんが、一つ言えるのは、古い機器ほど電源の極性を守って欲しいという事です。

そして3Pプラグを用意します。
アース端子は本体に落とすようにYラグを作っておきます。
丁度手頃な場所に手頃な接続が出来そうなので、あらかじめ作っておきます。

特に不備も問題もなく交換終了です。
2度の再ハンダの為、ケーブルシースが少し溶けてしまったのですが、まぁ問題ないので良しとします。
アースも本体に落として~ 完成!
意外と簡単だったww

用意した3Pインレットも特に加工せずそのままボルトオンで交換できたのが良かった。
Accuphase 様でもメーカー修理としてこの交換作業が行われていますので、交換されたい方は一度アキュフェーズに問い合わせしてみるといいですよ。

見た目もまったく違和感なく納まってくれていますねぇ
これでお好みの電源ケーブルも使えますしねぇ

電源ケーブルの欠品から始まったこの作業。
まさに怪我の功名とでも言いましょうか。。。
念のためランニングチェックさせて、再度本体の電圧浮きをチェックして終わりましょう。