こんにちは ナックオーディオ中村です。
marantz マランツ の最上級モデルプイリメインアンプ PM-11S2 がやってきましたよ。
私の中では 比較的新しいモデルとして認識していた この顔のモデル
PM-11S1 からの後継モデル PM-11S2 ですが 製造年が 2010年
気が付けば 13年も経っている事に驚いてしまった。。。
後継モデルの PM-11S3 も 2012年あたりからリリースされており
現行モデルでは すでに 「11」のナンバーではなく 「10」へと新しくなっている。
Phono プラス RCA入力 5系統 / XLR入力 1系統 / REC OUT 2系統 /
大型プリメインアンプとして 特記するような特に変わった事もなく 無難なインターフェイスと言える
Phono入力 は MM/MC が切替可能できる
プリアウト が独立で設けてあるので 別途パワーアンプを追加するマルチが組めるのは ちょっといいかも
11S2 では パワーアンプダイレクト は無いが 後継モデルの 11S3 では追加されているのがちょっと悔しい。
電源初段からパワー段までの L/R 独立構成
中身を見てみると 上級モデルなのが一見して分かる
強靭で豪華な銅製シャーシの造り 高品位なパーツを贅沢に使っている
本体重量 26.6kg
この腰痛を直撃する重力の主犯は この巨大トランス
そして 必要以上に巨大な初段のコンデンサも見応えがある
画像だと ちょっと見にくいけど プリ段の基盤は けっこう見応えある造り
フォノ基盤は 別途この奥に隠れている
やはり この顔のモデルと言えば このイルミネーションが売りの一つでしょう。
正直 私はあまり好みではないのだが こういうLED好きな方って結構いらっしゃいます。
実際に音出ししてみる。
一言で感想を言うと 「英才的」
全教科 どんなジャンルでも そつなく無難にこなす「優等生」
小型ブックシェルフからそこそこの大きさのトールボーイまで、どんなスピーカーでも「ほどほど」に鳴らす実力を持っている気がします。
言い方を変えると 「優等生」ではあるが 特段に際立った「個性」は あまり感じない。
逆にこれ以上の「個性」や「実力」を求めるところから ハイエンドオーディオが始まるのだと思う。
一歩踏み込んだ「マニア」的にみると 「英才的」 ではなく 「天才的」「鬼才的」なアンプを求めてしまう。
そうなると 当然に価格も「天才的」「鬼才的」な価格になるのだが。。。。
PM-11S2 当時の本体価格 ¥418,000(税込み)
システムのトータル価格で考えると ¥1,200,000~¥1,800,000 クラスのシステムを想定しているのだろう。
家電店で扱う範囲での 上級クラスのシステムと言えばイメージが沸くでしょうか。
そう考えると バランスの良さに特化したアンプとして よく出来ているアンプだと思います。
でも
初代の marantz #7(初期) / #9 等のビンテージマランツ を知っている方からすると
「marantz」 と言うブランドがいかに「天才的」「鬼才的」 だったかと。。。
そう思うと 少し寂しい気もする。