こんにちは ナックオーディオ中村です。
前回の続き JBL 4343 のウーファー 2231A のエッジ交換を引き続きレポートします。
前回は 劣化ウレタンエッジの除去編 を掲載しましたが
今回は ユニットフレームの処理編 をお送りします。
劣化したウレタンエッジは取り除き フレームにはエッジを貼っていたボンドが残っている状態です。
次に新しいウレタンエッジを貼る為には このボンドを除去し 新しいエッジを貼りやすい状態にする必要があります。
私のやり方が「正しい」かどうかはわかりませんが(もっと良い方法もあるかもしれませんが)
いつも私が行っている方法をここに掲載していきます。
まずはじめに 作業時にコーンを汚さないようにラップをかぶせておきます。
というもの 劣化したウレタンエッジと言うのは 表面は粉が吹いたような乾燥した状態ですが、
乾燥しきっていない箇所ののウレタンはベタベタした状態で 少し触るだけで汚れが付着し、コーンにこの汚れが付くとなかなか取れません。
そして ボンドを除去するために 溶剤を使用するので 汚れが飛び散る可能性もあります。
ボンドを除去するのに ラッカーシンナー を使用します。
特殊なモノではなく よくホームセンター等で売られている 極々一般的なラッカーで十分です。
画像では 4L缶 が写ってますが 実際に使用する量は 100ccも使いませんので
ラッカーシンナーを刷毛をつかって少しずつしみ込ませるように塗布していきます
いきなりベタベタに塗ると 下まで垂れてしまうので あくまで劣化部分(ボンド)部分に軽く含ませる程度に塗ります。
ウレタンの下に塗ってあるボンドをふやかす程度です。
1度目を塗布し、しばらくして2度目、3度目くらい時間をかけて ボンドをふやかします。
今回は3時間くらい 放置しておきました。
割りばしヘラで コリコリ擦ると ふやけたボンドが少しずつ剥がれます。
少しずつふやけたボンドを剥がし、またシンナーを塗り・・・・ を繰り返すと キレイに除去できます。
この状態でも十分ではありますが もう一歩キレイに仕上げていきます。
新しいウレタンエッジを貼る面を軽くペーパー(#800番)で仕上げます。
ペーパーは油を使うと 次に貼る際のボンドの密着が悪くなる為 水を使います。
ピカピカに仕上げる必要はなく エッジ貼り直しの際の 「微調整」 がしやすいよう
滑りをよくするために 軽く表面を擦っておくのが目的です。
外周の淵部分を当て板で平らに軽く削ります。(#60番サンドペーパー使用)
この作業はエッジ交換時での 特に必要な作業ではありません。
もともとのオリジナルの状態があまりキレイな仕上がりではないので
エッジを剥がした この状態でないと ここをキレイに仕上げる事ができませんので
「ついで」的な感じで 私はいつも行っている作業です。
エッジ貼り付け面 外周の淵部分を仕上げた状態
このくらい仕上げておくと 気分がイイです。
今回はここまで。
次回は コーンを仕上げていきますよ。