スッキリとしたキレのあるサウンド! JBL 4425mkⅡ

こんにちは。
ナックオーディオ中村です。

台風11号が いよいよ近づいてきましたねぇ。。。
夕方には西日本に上陸するらしいので、くれぐれも気を付けてください。
また、早めのお盆休暇で帰省中の方には、飛行機はじめ交通機関にも影響するとも言われていますしねぇ。

そんな台風が近づく中
当店にやってきたのは JBL 4425mkⅡ です。
高域にラジアルホーンを採用した2way構成です。
純正付属品として別売されていたスタンド JS-50も一緒です。

JBL 4425mkⅡ 「mkⅡ」と言うからには当然「mkⅠ」があります。
80年代中頃にリリースされた初代4425のリファインモデルとして、各所に進化をもたらせた優秀なモデルです。
初代の4425のデザインは当時かなりインパクトがあり、JBLファンの間でも賛否両論あるモデルとしていろいろ話題でした。
やはりこのサイズのJBLと言えば4312シリーズに代表される3wayモニターが価格/性能もあって断然人気がありましたし、このサイズのモデルに無理やりホーンを押し込むような作りに厳しい意見もありました。
私個人的には 単純にホーンの音が好きか嫌いかの問題だと思いますけどねぇ。
あと、4312のウーファーはエッジにクロスエッジを採用していたのに対し、4425はウレタンエッジを採用し、日本の過酷な湿度条件で劣化し寿命の短さも言われていましたし。

パッと見 3way のスーパーツイーターのようにも見えるデザインのアッテネーター
そして、この4425の最大のチャームポイントのラジアルホーン
2インチドライバーにはネオジウムマグネットを採用しています。
この当時にネオジウムマグネットを採用するのは早いですねぇ

ウーファーユニットは基本的に初代4425の特性を継承しながら、各所に新技術を取り入れています。
コーン紙にはK2シリーズで培ったファイバーコンポジット・コーンを採用しています。

この4425mkⅡ発売当時は JBLの話題はもっぱら Project K2 シリーズでした
本格的な民生ハイエンドモデルをうたってスタートした Project K2シリーズ は今でも人気ですねぇ。

ようは、その Project K2シリーズ で得た技術を、下級モデルに応用しようと考えたJBLが選んだモデルが 4425 だったのでしょう。
本来 JBL というスピーカーメーカーはホーンの音作りにも魅力があるブランドでもあります。
もっとJBLの「ホーンの音」を伝えたかったのかもしれませんねぇ。
この4425mkⅡの流れを受け、後に 4428/4429 のホーン押しモデルも誕生しています。

そして、現物を見るとよくわかるのですが、エンクロージャーの作り込みが非常にいいです!
このあたりは4312とは一線を画す作りの良さです!
4428/4429 もこのクオリティーで作り込まれています。

当店にやってきてまだ2~3日ですが、毎日事務所で鳴らしていて、私自身すごく気に入ってしまいましたねぇ。
なんというか、2way ならではのスッキリとした抜けのよい全体音と、ホーンから出る歯切れの良い高域
JAZZはもちろんなんですが、 この4425mkⅡはクラシックもうまく鳴らします。
さすがにフルオケの交響曲ではなんとなく定位感が定まらない感じもしますが、4重奏、3重奏の管弦楽、ソナタ等ではすごく伸びやかに鳴ってくれます。
見た目以上に指向性が広くキレのあるホーンの音と、中低域のスピード感も、クラシックも熟せるポテンシャルを十分に感じます。

ここまで耳に馴染んでくると、なんだか販売するのが惜しくなってしまいますなぁ。。。