良いお年をお迎えください。

こんにちは ナックオーディオ店主 中村 です。

今日は大晦日ですねぇ。
みなさん大掃除などはお済でしょうか~

今年を振り返るとホントにいろいろな事がありました。
東日本大震災に続く福島原発が3月に起こって日本人としていろいろな事を考えた方が殆んどだと思います。
震災以後、様々な価値観が変わったという方も多いと思います。
そんな震災の時の自分の無力さ、自然の力を思い知らされました。
誰も予想できなかった。また、予想をはるかに上回る規模の大きさの震災。
今回の震災はたまたま東北3県を中心に発生しただけで、この地球上に生きている以上、特に地震の多い日本に住んでいる以上、いつどこで同じような震災があっても不思議ではない事を改めて自覚させられます。
いろいろな事を学ぶことができましたが、その代償としては被害が大きすぎます。

実は私は9月に宮城県の仙台市に行ってきました。
まだあの時期は世の中が東北の悲惨さばかりを伝えていましたので、あえて私が東北のことを書くことは無いと思い、書かずにいた文章があります。
引き続き来年も復興を願って、あえてその文章を書かせていただきます。

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宮城県の仙台市に行ってきました。
東北自動車道を走り栃木県を抜け、福島県に入ると道路が歪んでいるのがわかります。
継ぎ接ぎだらけの補修された路面に傾く電柱、屋根にブルーシートを掛けてある家々、普通に景色を眺めているだけで平衡感覚がおかしくなって酔った感覚になります。
宮城県に入ると道路海側まで津波が来た跡と冠水した車を積み上げた山、復興作業中の多数の重機。
路肩にはアスファルトの崩れた穴が多数あり、とても100km/hで走る道路ではありません。
テレビで見て状況は知っているつもりでしたが、現実に肉眼で見る景色に言葉が出ません。
当初はカメラ片手に震災の悲惨さを写真に撮ることを考えていましたが、あまりにも壮絶で、気の毒で、とても写真を撮る気になりませんでした。
一枚も写真は撮っていません。
気仙沼に入り、気仙沼港へ行ってみました。
3階建てくらいの高さの倉庫の上に漁船が乗っています。。
道の脇に寄せられたガレキ、所々にある新設された信号機はまだ点灯していません。

有料国道を使って仙台空港に行きました。
みなさんもテレビで見た津波にのみこまれ、飛行機が流されてたあの空港です。
空港の建物自体はキレイに修復されパッと見では浸水したと思えませんでしたが、壁や柱の所々に高さ250㎝位の位置に浸水の跡があります。
空港周辺は跡形もなく荒地となっていて、建物の基礎だけが点々とあります。
地元方でしょうか。転がる墓石を片付けている方もたくさんいます。
空港から約2kmくらい離れた海岸までいくとなぎ倒された松が海岸に集められていました。
海を見るととても穏やかな波で、遠浅のキレイな「ビーチ」です。
この景色からはあの津波は想像できませんでした。

津波被害地域のほとんどは一般車両は進入禁止でした。
また、見れば見るほど胸が痛くなり、これ以上悲惨な景色を見ようとも思えません。

一方で、津波の被害にあわなかった地域を見ると、地震被害はまだまだ残るものの、活気があり、いわゆる「復興バブル」的な勢いも感じます。
地元の方々は前に進む思いで一生懸命です。

また、来年仙台に来たいと思います。
きっと来年は景色が変わっていると信じています。
仙台、宮城をはじめ、今回の震災で被災された多くの方々。
心より復興応援しています。
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震災震災って言うと、なんか悲惨な一年みたいな印象ですが。。
その分来年はきっといいことが待っているようにも思います。

みなさん、良いお年をお迎えください。

ナックオーディオ代表 中村 賢司