McIntosh MC275 久々にやってきた~

こんにちは ナックオーディオ中村です。

今日の東京は朝から雨がしとしとと、、、寒いです。。。
秋になっても天気がよければ「いい季節」と思えるのですが。
雨が降るといや~~な感じですねぇ。。

今日は久々に McIntosh の MC275 がやってきましたよ~
しかし!
経年放置されてていたようで、ホコリまみれです、、、、かわいそうに、、、、。

パワー管には GOLD LION の KT88 が装着です。
ライオンマークのプリントデザインからすると、70年代のモノかなぁ
ゲッターもバランス良く残っているので、使えそうですねぇ~
今私の所有している MC275 には GEC の KT88 を付けていますが、一時期は GOLD LION KT88 を使っていたこともありますねぇ。
「パリッ」っとしたメリハリとスピード感がお好きなら やはり GEC が良いと思いますが、一方 濃密でしっとり鳴らすニュアンスは GOLD LION の方が表現力は上ですねぇ
この McIntosh MC275 での GEC と GOLD LION はどちらも魅力ありますねぇ
どっちが勝っているとかではなく、好みの問題でしょうねぇ

前段は TELEFUNKEN 、 RCA とバラバラ感があります。。
TELEFUNKEN はダイヤ無しのデカ文字 ECC83 がちと残念。。。
あれ?? シールドが無い。。。。。

文字プリントは残っていいるものの、メッキのシャーシには浮サビが。。。
さて、、どうするか。。。
文字が消えない程度に磨きを入れてみましょうかねぇ

シャーシの角部に曲がり跡がありますねぇ。。。
う~~ん、重量があるアンプですので、設置の際にドンッといってしまったのでしょう。。。
まぁ、ここは黒のラッカー塗装なので、板金と再塗装でなんとか復帰できるでしょう

インターフェイス面もやはりサビが。。。
スイッチ類の破損や欠品が無いはいいですねぇ
ここもなんとかキレイになればいいですけどねぇ

ボンネットは四角格子グリルです。
存在としては なかなか珍しいいんですけどねぇ
四角格子グリルについては、詳しくはわからないのですがMC275の後期に使われていたのではないかなぁ~と思っています。
どなたか、詳しい方は教えてください~

このまま電源を投入させるのも怖いので、中身がどうなってるか一度見てみますよ
おお、外観とは裏腹に、中身はすごくキレイじゃないですかぁ~
外観から想像すると、中にクモの巣が張っててもおかしくないんですけどねぇ~ww
いい意味で裏切ってくれましたよ!

コンデンサー類もすべてオリジナルじゃないですかぁ
前期のMC275はここにバンブルビーも並びますけどねぇ
MC275はブラックビューティーに限りますよねぇ、やっぱり。

反対側もオリジナル バンブルビー が並びます。
いやぁ~ オリジナルコンディションってやっぱそれだけで価値がありますよねぇ~
なんだか、コイツの印象が変わってきましたよ~
もしかしたら 化けてくれるかもしれませんねぇ。

一番心配だったのが、このサーミスタなんですよ。
実は。。。。。。
ずいぶん前ですが MC275 を扱った時に運送時にこのサーミスターが破損してしまった事があるんですよねぇ。。。
このハンダ接着が経年で劣化すると、すぐに剥がれてしまうんですねぇ
ちなみに、このサーミスタは電源入口の一番最初の部品です。
保護回路が無いので電源投入時の「突入力」を避けるため、サーミスタを使っています。
しかし、このサーミスタが音質劣化の原因とも良く言われていまして、現行でも手に入る GE製 のサーミスタに交換される方も多いですねぇ
私のMC275には初期に使われいた、フチ部分を折って作られた初期のサーミスタが使われています。
今回のMC275はキレイに丸く整形されたサーミスタですので、比較的後期に作られた個体ですねぇ

アッテネーターのすべてオリジナルです! よかった~~~
このアッテネーターも不具合が出始めると交換を余儀なくされるのでねぇ
しかも、いまではかなり入手困難ですからねぇ
はたしてどうなんでしょうか。。。

しかし。。。。。。
「腐っても鯛」 って訳ではありませんが。。。
これだけ汚れていても、やっぱりカッコイイ!!!!!
この McIntosh 275 のロゴがなんとも存在感ありますねぇ

今日はとりあえず外観診断でしたが、この感じの程度で判断すると「素性」は悪くないと思いますねぇ
ただ、保管が悪かったんじゃないかと。。。
真空管選びのセンスも MC275 の特性を良くわかっている方のセンスだと思いますしねぇ。

やはりビンテージモノはいろいろと時間がかかりますねぇ。。。
でも、やっぱりいいですねぇ ビンテージ は。。。