こんにちは。
ナックオーディオ中村です。
ここ東京はつい先日暖かくなったと思ったら、今日はめっきり寒いじゃありませんか。。。
冬に逆戻りです。。
ちょっと寒がりすぎでしょうかw
今日は半日かけて marantz #7 レプリカ の面倒をみてました。
パッと見は本物そっくりですよねぇ
でも。フロントパネルの穴位置が微妙に違うらしいです。
「復刻のパネルを本物に付けようとしたら付かなかった」なんて話も聞いたことがあります。
あと、本物は色がもう少し黄色っぽいというか、ややゴールド掛かってますよねぇ。
でも、復刻と言えどもこの面構えは貫録あってかっこいいです。
ケースから取り出した後姿です。
こじんまりとしてかわいいですねぇ。
この復刻モデルはACインレットになっています。
電気的な安全基準の為、このようになった経緯があるようです。
マニアの間では一番残念がられた箇所でもあるんですが、プラス面では好きなケーブルが気軽に使えるのがうれしいです。
ふたを開けると、本物に比べかなりシンプルに感じますねぇ
以前、本物の marantz 7 を扱ったことがあるんですが、やはりオリジナルパーツのゴテゴテしい手配線が絶妙な迫力があるんですよねぇ。
この復刻モデルの為に再度製造されたコンデンサー類です。
他にも特別に再現し造られた細かなパーツ群も
しかし、所々に現代のパーツも使われてます。
やはりマニアにささやかれているのはカップリングコンデンサ「BlackBeauty」を取り入れたら。。。。と
ウッドケースはオリジナルやキット物より丁寧に作られている印象です。
このウッドケースだけでも再販すれば売れると思うんですがねぇ。
現状の真空管はmarantzロゴがある復刻オリジナルのモノが装着されています。
GOLDEN DRAGON の選別球だそうです。
やはり TELEFUNKEN か Mullard に変更した方がいいと思いますねぇ
きっと一番手軽にいい結果が出せると思います。
肝心の音はと言うと、オリジナルと並べて比べた訳ではないのであくまでイメージなんですが、marantz の独特の「シャリッ!」とした高域と奥行き感ある低中音域は素晴らしい結果が出せていると思います。
ただ、オリジナルとの実力を比べるのは不可能であると思っています。
50年前に作られた大量の消耗パーツを手配線で組み立てられたアンプが現在どの程度のモノか、一概に言えませんし、当時の生産状況からも個体差は大きかったはずです。
正直、この復刻 marantz 7 をオリジナルと比べるのはやめた方が良いと思います。
これはこれで marantz 7 を思わせる現代の凝った真空管アンプと考えるのがいいと思います。
確かに、ビンテージオーディオは奥深い嗜好のオーディオジャンルです。
いつ使えなくなるかわからない不安やリスクも同時に抱える、ある意味「刹那的」なジャンルです。
しかも希少性が高く、価格も高価なモノが殆んどです。
そんなイメージが真空管アンプにも先行してしまって「真空管=難しい、面倒」等と考えている方も多いんじゃないかなぁ。。
このアンプは安心して気軽に真空管アンプの良さを楽しめる素晴らしいアンプだと思います。