「気仙沼市のお客様です。」PART2の巻

こんにちは、ナックオーディオ中村です。

以前このブログでも「気仙沼市のお客様」について簡単に書かせていただきました。

http://nack-audio.com/wordpress/kesennuma-2

あれから「気仙沼市のお客様」と数回のメールにていろいろお話を伺う事ができました。
このブログ記事をご覧になられた一人でも多くの方に「メディアを介さない被災地域からの声」として読んでほしい、知ってほしいと思うメール内容を一部抜擢ですが掲載させていただきたいと思います。(ご本人様から承諾は得ておりますのでwご安心ください)

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中村様

震災当日は漁港近くの燃料タンクが津波によって流され、そこに電線が落ち、重油に引火してしまい街が大火事になりました。その日、仙台から嫁さんと帰ってきたのですが、道路が陥没し、約二時間半掛かって帰る所を八時間掛けて帰ってきました。そして最後に見た景色が気仙沼が赤い炎で燃えていく景色でしたので、自分の中にある恐怖が一気に襲ってきて震えが止まらない状態でした。

気仙沼は殆ど津波によって壊滅した形となりましたので、街の半分が廃墟と化しています。
今の問題としては津波によってヘドロを含んだ泥が街を襲ってしまい、例えば加工場や冷蔵施設などに保管されていた水産物や餌などが散乱して腐敗し、その臭いが山沿いの我々が住んでいる地域まで来ている事です。

今、ライフラインも復旧し仮設住宅も立ち始め、街は段々冷静な状態となりつつあります。

ようやく気仙沼魚市場は再開しましたが、旧魚市場はもともと埋め立て地に出来た場所(今回の地盤沈下は埋め立て地が殆ど被害にあっています)な為、現在もコンクリートが裂けて破損しており新築のみを使用し魚市場を再開する形です。

今、気仙沼にいると不思議なのは普通の生活をしていながらホンの数キロ先の街は廃墟と化している事です。普通何も変わらない生活をしているのに、車で走っているとすぐ火災によって焼け野原となった景色が見えてくるので、一瞬現実かどうか?考えてしまう自分がいます。
あまりに極端な光景に私達は現実的な非現実と向き合う事に戸惑いを感じながら日々過ぎていく時間に慣れていかなければならない状況です。

震災から百日経ちました。現在気仙沼や南三陸町の方では、百日法要が執り行われている状態で、家族の方々も失われた家族との一定の別れと気持ちの整理を付けなければならない時期になっている状態です。

オーディオも音楽も本当にイイ趣味だと思います。
この様な状態になってより音楽に飢えを感じるようになりました。
そして最近、自分が欲しかった逸品を色々と購入出来る状態となり、平和で穏やかなオーディオ・ライフを徐々に取り戻せるようになりました。
コレからも御世話になりますので、色々と相談乗って下さい。宜しくお願い致します。
それから被災地への温かい応援本当に感謝いたします。
コレからも地元を愛して頑張っていきます。
宜しくお願い致します。

※一部抜擢しての掲載ですので話が前後していますのでご了承ください。。

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「最後に見た景色が気仙沼が赤い炎で燃えていく景色でしたので、自分の中にある恐怖が一気に襲ってきて震えが止まらない状態でした。」
「あまりに極端な光景に私達は現実的な非現実と向き合う事に戸惑いを感じながら日々過ぎていく時間」
「失われた家族との一定の別れと気持ちの整理を付けなければならない時期になっている状態です」

この言葉を聞いた(読んだ)時、私は背後からきつい ローキック を食らったような感じがしました。

私もそうですが、日本に住む多くの方は一連の震災をテレビをはじめとするメディアで情報として知り、被害の大きさ、震災時の恐怖、被災者方の苦しみ、これからの不安や希望、いろいろなことを情報として得ただけで「同情」「慈悲心」だけが先行して被災地を見ているのかもしれません。

私は被災地域に対して中途半端な「同情」や「哀れみ」を持つのをやめようと思います。
これからは長期間の「応援」と、現実的な「協力」をしたいと思います。
私のような非力な人間にできることは限られておりますが「何ができるか」ゆっくり考えたいと思います。

3.11 東京でも地震の怖さは思い知らされましたが、3か月経つ現在では平穏な日常があの時の「怖さ」を風化させていきます。
5年、10年、、、、被災地復興にはこれから長い時間が必要です。
みなさんも長い目で東北地方を応援していきましょう。

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