JEFF ROWLAND model 102 デジタルパワーアンプ

こんにちは。ナックオーディオ中村です。

新年明けまして早や2週間が過ぎました。
なんだか去年の年末から年明けまで、いろいろバタバタありまして。。。
クリスマスやら年末正月やらetc.. 今年はまったく実感無いまま2016年が始まった感じです。

あらためまして
今年のナックオーディオもマイペースでボチボチ稼働しておりますので、2016年もよろしくお願いいたします。

さて、今日はちょっと面白いパワーアンプを紹介します。
Jeff Rowland のコンパクトデジタルパワーアンプ model 102 です。

Jeff Rowland と言えば、言わずと知れたハイエンドのブランド。
あのアルミ削り出しのギラギラしたマスクは何ともインパクトが強烈です。
オーディオファンなら一度は使ってみたい憧れのアンプメーカーでもあります。
しかし、上級モデルになれば、そこそこクラスのメルセデスやBMWが買えてしまう程の価格に、簡単に手が出ないのも現実だと思います。
そんなJeff Rowlandの中でも、リーズナブルなローコストモデルがあります。
とは言っても、この 102 で定価¥313,200(税込)、実売28万円くらい。。。
まぁ、一言で「安い!」とは言えませんがねぇ。。
そんなイメージを持っている方には是非「中古」として手に入れて欲しいです。

まずは見た目です。
シルバーのアルミカラーではなく、アルマイト処理されたブラックアルミが怪しげでカッコイイです。
以前、限定カラーとして上級モデルで作られたモデルがあったと思いますが、この102はそのブラックカラーです。
ちなみに後継モデルの102sはシルバーになっています。

上級モデル同様に高純度アルミブロックからの削り出しで作られたアルミシャーシ
マシーン仕上げの怪しい光り方がJeffのトレードマークとも言えます。
これ以上下品に仕上げれば、トラック野郎の「デコトラ」っぽくなってしまうのでしょう。。

そして、何より「小さい」「軽い」のです。
まぁ、デジタルアンプですので、必要以上に重くする必要もありませんし。
どのくらい小さいかと言うと。。。
ティッシュ箱の1.5倍って感じでしょうか。
手近に良い比較物が無かったので。。。

背面の端子群は超が付くほどシンプル!
XLRバランス入力、スピーカー端子、電源端子、リモート端子
ちなみに、電源スイッチ(スタンバイ等)は無く、ケーブルを差し込み即ONとなります。
プリアンプとのリモート接続でスタンバイとの切替が可能となります。
そして、リレー保護回路やヒューズすらありませんので、電源をいれたままスピーカーケーブルをショートさせれば、一瞬で回路を壊してしまう結果になります。。。。 こわいこわい。。。

そして、さらに一言言いたくなってしまうのは、スピーカーケーブル接続はYラグ専用となっています。
ケーブル直付けやバナナプラグには対応していません。。。
ちなみに、スピーカー端子にはCARDAS社製となっています。
う~~ん。。 この辺はもうちょっと柔軟に対応してほしいかなぁ。

そして、底面から内部を覗いてみると。。
基板上になにやらギッシリとチップが並びます。
基本、頭がアナログな私にはもはやアンプの回路として理解不能です。。。
不具合が出た場合、もうお手上げでしょう。
marantz #7 の手配線が恋しくなります。

入力段にインプットトランスを使っているのはとても印象的です。
他機器との位相のバランス調整ややノイズ対策にも十分有効です。

ひとえに「デジタルアンプ」といっても、「増幅」する装置自体は基本アナログです。
真空管にはじまりトランジスタ、MOS-FET クラスA~AB等々。。。
様々な技術が進化してきたオーディオ機器ですが。
「クラスD」「D級アンプ」  う~~ん なんとなくしっくりこない言い方なんですよねぇ。
デジタル的処理のアナログ回路をデジタル的管理しているアンプ とでも言いましょうか
いまいち「デジタルアンプ」ってのを理解しきれていない私なんです。。。。

この Jeff Rowland model 102
100W+100W(8Ω)200W+200W(4Ω) というこのサイズ観を裏切る定格出力!
スペックだけでみれば、ほどほどのサイズのトールボーイくらいなら軽々鳴らす感じです。
ちょっと時間がある時にでも、こいつの実力をいろいろ試してみましょうかねぇ。