JBL 4343 ウーファー 2231A エッジ交換 エッジ貼り付け~完成編 その2

こんにちは ナックオーディオ中村です。

今日は前回ブログ記事からの続き JBL 4343 のウーファー 2231A のエッジ交換を引き続きレポートします。

劣化エッジ除去 → フレーム処理 → コーン紙外周の処理 → コーン着色 → エッジ貼り付け(コーン側)

と、前回はここまでで、、

今までは手の空いた時にボチボチと進めてきましたが 今日は一気に仕上げまでやりましょう。

前回はコーン側に新品エッジを貼りましたが、フレーム側から先に貼る人もいるようで

特にどっちが正しいと言う事もなく 好みと言うか、その辺はご自身のセンスで判断してよろしいかと思います。

ただ、私の場合、古いユニットのエッジを張り替える際は、ダンパーのコンディションを信用していないので

エッジの最終的な位置決めで、ダンパーとの位置関係を微調整する事を頭に入れていますので、コーン側から先に貼った方が

フレームに貼る時に微調整しやすいので このパターンでやっています。

前回同様ですが 接着は極々普通の 木工用ボンド を使っていきます。

季節や気温、湿気、乾燥具合などで速乾をブレンドしてある程度 乾くスピードを調整もします。

木工用ボンド そのままだと やはり少し硬いので 少しだけ水で割って柔らかくします。

前回のコーン側へ貼った際には 結構柔らかめに割ったのですが、今回のフレーム側へはそこまで柔らかくすると 弾いてしまうので

ちょっと硬めにします。

エッジを丁寧にめくりながらボンドを塗っていきます。

わりと べっとり 厚めに塗った方が密着が良いです。(派手にはみ出さない程度ですが)

ある程度 自然に決まる位置で接着し ボンドの渇き具合が 「5~6割」(一応 軽く動かしてもズレない程度で、エッジを少しめくると剥がれるくらい)

になったころを見計らって アンプと接続し オシレーターのアプリで 8~10Hz くらいを再生させます。

すると ウーファーコーンがゆっくり上下に動き、ボイスコイルに緩衝せずに 位置が正確かを判断します。

よく コーンを手で上下させて確認する方法を聞きますが(まぁそれでも自信のがあればいいと思いますが)

人間の手のバランスなんて信用できないので オシレーターで出音させた方が確実かなぁ と思ってます。

もし そのコーンの動作チェックで ボイスコイルに「カサカサ・・・・」と擦れる音がすれば エッジの位置を微調整してみます。

そもそも ダンパー側の位置が大きく間違っていればいくらエッジ側を調整しても ボイスコイルの緩衝は治りませんが

私の経験上 ほとんどのパターンでは エッジの微調整で解決する事ができると思ってます。

位置が決まったら 時間をかけて 指でエッジを押し付けながら 「本貼り」をしていき フレームに密着させます。

だいたい 2~3時間経過すると ほぼほぼ貼り付けが完成しています。

今後はフレーム側のボルト穴に合わせて エッジに穴をあけていきます。

4343 のようにバッフル正面から固定するタイプでは ガスケットも穴も必要ないのですが

やはり オリジナル同様に仕上げるのがいいでしょう。

穴位置を確認したら ハンダごてでエッジを溶かしていきます。

昔 うっかり手が滑って 貼ったばかりのエッジの山の方を溶かしてしまい やり直しした事がありまして。。。

ここからは 仕上げ作業になりますので くれぐれも 丁寧に 慎重に

穴をあけたら ガスケットのを穴位置に合わせて貼っていきます。

ポイントは 2本のウーファーの位置を揃えて「同じ位置」で張る事。 間違えないでください。

貼りつけは 普通のゴム系ボンドでいいです。(黄色いのははみ出したらカッコ悪いのでクリヤーで)

そんな訳で 2231A やっとのこと完成です!

次回からは スコーカーユニット 2121 の方をやっていきます。