JBL 4343 スコーカー 2121(ミッドウーファー)エッジ交換 フレーム処理編

こんにちは ナックオーディオ中村です。

前回からスコーカーユニット(ミッドウーファー)2121のエッジ交換をはじめ

劣化したベトベトウレタンエッジを除去するところまで進めました。

今回はフレーム側を処理していきます。

まずは エッジの外周に貼られているゴムのベルトを取り除きます。

特に機能的に必要ないモノなのですが 見た目的に取り付けたのでしょうか?

理由はわかりませんが 経年によりエッジを交換する事を全く考えてないほど

強力なボンドでガッチリ貼りつけられてます。

これからシンナー等を使ってボンドを溶かして除去していきますので、このまま作業するとコーン紙を汚してしまいます。

作業に入る前に サランラップでコーン紙が汚れないようにラッピングしておきます。

ラッカーシンナーをエッジ貼り付けボンドに少しずつ 染み込ませていきます。

ボンドは 溶けるというより「ふやける」感じです。

シンナーを塗布後 ボンドがふやけるまで少し時間がかかりますので、時間をおいてから作業していきます。

外周のゴムは必要以上にガッチリボンドで貼られているので プラスチックのヘラで 少しずつこじりながら

隙間ができたら 少しシンナーを染み込ませ ちょっとずつ剥がしていいきます。

この外周ゴムは再利用したいので 無理して引っ張ると変形してしまうので 時間をかけて じっくり剥がしていきます。

2個のユニットを同時進行していたので 少し時間がかかりましたが だいたい1時間くらいかけて ボンドをふやかして やっと取り除きました。

これが けっこう面倒なんです

フレームに残ったボンドも さらにシンナーを塗布しながら 徐々にボンドを柔らかくして ヘラで剥がします。

ボンドがシンナーでふやける前にヘラで擦っても キレイに剥がれないので

少々時間が掛かってでも ちゃんとシンナーでボンドを柔らかくしてからだと キレイに早く剥がれます。

ボンドを除去しただけでも 結構キレイな状態だったのですが、さらに接着面をキレイに整えます

400番のサンドペーパーで 軽く接着面を整えます。

接着面をキレイに仕上げれば エッジを貼り付けれる状態ではありますが

せっかくエッジ交換するので フレームの見える部分も少しキレイにしておきます。

アルミ素地のままですので 経年のシミ腐食が目立ちます。

ホントなら ダンパーも剥がして コーンも取り外しておけば 機械でキレイにサンディするのが一番なのですが

今回はオーバーホールではなく エッジを交換するだけですのですので

コーンを傷めないように アルミ表面を軽く磨く程度です。

お馴染み 金属磨きの ピカール と スコッチブライト を使って アルミ表面を軽く磨きます。

気持ち的には 粗いサンドペーパーで削ってやりたいのですが

もともとのオリジナルの仕上げが かなり粗い機械仕上げなので

サンドペーパーを使うと オリジナルの表面の雰囲気が変わってしまうので スコッチ程度にしておきます。

コーン紙を傷めないように 少しずつ丁寧に シャカシャカ 手を真っ黒にして磨いていきます。

これが また非常に面倒な作業です。。。

ユニット2個 を仕上げるのに 3時間くらい シャカシャカと。。。

もう疲れました。。。

完全にシミ腐食の跡は取ることは出来ませんが この程度の仕上げで OK としておきます。

今日はもう疲れたので ここまでです。。。

次回はエッジを貼っていきますよ。