オーディオを「高く」売るためには、ココをチェック! <オーディオ買取(2)> 

店長がこっそり教えます!オーディオを少しでも高く売るために必要なチェック項目。「メーカー/型番」の見方から「付属品」・「状態」まで、その確認方法。

オーディオ機器を売る場合には、まず、買取業者に売却予定の「製品」がどのような製品なのか説明する事が必要になります。 お問い合わせした際に、「お売りになりたいオーディオの ” メーカー・型番 ” をお教えください」と聞かれることが多いかと思います。 しかし、オーディオにあまり詳しくない方やご本人様に代わってご親族様がお問い合わせされる場合などには、どこを見ればいいのか分からないということも。 そこで、このページ記事では、売るオーディオのメーカー/型番(モデル)の見方を掲載してます。お困りな時は参考にしてください。 また、買取査定で必ずチェックされる「付属品」についても説明しております。

付属品

1. 売るオーディオの「メーカー/型番(モデル)」を調べる。

1-1.はじめに

世の中に流通しているオーディオ製品には、必ずと言ってよいほど「メーカー(製造/販売)/型番(モデル、ロット等)」が与えられています。
※一部のビンテージオーディオや一部のガレージブランド等の製品ではモデル名が無い製品もあります。

オーディオ機器の本体には、「メーカー、ブランド、型番、モデル、製造ロット番号」が、
どこかに記載(プレート、プリントシールや刻印含め)があるかと思ます。

オーディオ機器を売る場合には、売り先(買取先)に売却予定の「製品」を説明する事が必要になります。

当店に売却を希望されるお問い合せがあった場合の

第一声目の返答は「お売りになりたいオーディオの ” メーカー・型番 ” をお教えください」です。

こちらも「メーカーとモデル/型番」をお教えいただければ、すぐにどのような機種か把握いたします。

また、スピーカー等の場合でモデル名でカラーが特定できない場合、 ” 色 ”を確認することがあります。
カラーによっても人気や付加価値がある場合があります

※「メーカー/型番(モデル)」は、お客様がご自身で購入されたオーディオ機器であれば、わざわざ調べるまでもありませんが、ご本人様に代わってご親族様がお問い合わせされる場合など、お困りな時は参考にしてください。

1-2.「メーカー、ブランド名」を確認する。

メーカー名表記イメージ
機器背面メーカー、型番名表記イメージ

多くの場合、メーカー名は機器の「正面」のどこかに表記されている事が多いです。

正面に何も記載がない場合、背面に枠で囲ってある表記の中に、「メーカー名、モデル名、製造番号など」が、まとまって記載されている場合がほとんどです。

スピーカーに関しては、本体の背面のケーブルを接続する箇所の周辺に、「プレートやシール」が貼られています。

「メーカー名、ブランド名」は、” アルファベット ”での表記多く、国産メーカーの場合は「ローマ字読み」もしくは「英語読み」 が大半です。
海外メーカーでも全般的に「英語読み」が多く、一部のユーロ系オーディオメーカー、フランス語、ドイツ語、イタリア語等や他、自国語表記等もあります。
一部のメーカーでは「造語」に近い読み方をするケースもあります。
当店にお問い合わせいただく際に、 ” 読み方が難しい、わからない場合 “ は、記載されているアルファベットのスペルをそのままお教えください。

1-3.「型番(モデル名)」を確認する。

型番(モデル名)イメージ

オーディオ製品の多くの

型番(モデル名)は、「数字」+「アルファベット」の羅列

で記載されているケースが大半です。

例 : PMA-2000RE / M-6000 / L-550AXII 等・・・

ヨーロッパ系のオーディオブランドの場合 は、「数字/アルファベット」の羅列ではなく、名称が付けられていたり、ただ ” 数字 ” だけだったりする事もあります。
もし、何がモデル名なのかわからない場合には、製品に記載してある文字を順にお教えください。

1-4.その他として

一部の中国系のOEM製品では メーカー名、製品モデル名 の特定すら困難な場合があります。

Amazon等で目にする方も多いと思いますが、オーディオに限らず、見た目や内容が同じ製品なのに、メーカー名やモデル型番が異なる家電製品が並ぶ事があります。
詳細はいろいろですが、主にはOEMの製品を勝手に違う名前に変えて売ってる場合や、OEMの流出した製品をさら違法コピーした製品なんてのも出回っております。
ネットオークションやネットの個人フリマサイト等で日本国内でもかなり低価格な粗悪品も流通しております。
そういった製品の場合は「ほぼ」取り扱い自体が難しいです。
中でも、オーディオケーブルのコピー品の流通に関しては各メーカー様より厳しい情報も出ておりますので、取り扱いいたしません。

2.売るオーディオの「付属品」を確認する。

まずは、製品を購入した際に「付属していたモノ」をチェックしてください。

 

オーディオに限った事ではありませんが、モノをリサイクル売却する際には、付属品が完備していれば「査定額アップ!」なんてことはよくあります。
よくある話が、売却した時には「無くした」「捨てちゃった」と思っていたモノが、部屋を大掃除した際に出てきた。。。
ほんとによく耳にする話ですので、オーディオの売却時にはじっくりとご確認ください。

2-1.基本的な付属品とは

付属品

オーディオ機器(デッキ)の場合 取扱説明書、リモコン、電源ケーブル 等が、基本的な付属品となる事が多いです。

要するに、その機器を使うにあたって「必要」なモノの事です。

機器によっては接続ケーブルやアンテナ類、設置に関する部品だったりする事もあります。
この基本的な付属品が欠品している場合、再度メーカーから取り寄せる場合の価格相応の減額だったり、機器によってはリモコンがないと機能が成立しない等、条件によっては取り扱いすら困難になってしまう重要な付属品もあります。
全ての付属品をキチンとキレイに保管しておくのが理想ですが、時間が経つとなかなか難しいこともあります。しかし、機器の使用上に必要な「基本的な付属品」は、とても重要ですのでくれぐれもお気をつけください。

2-2.経年保管の「リモコン」を確認する

リモコン

経年放置されていた製品のリモコンでは、内部の電池が液漏れを起こし、リモコン自体が機能しない事もあります。
その場合、いくら見た目がキレイなリモコンでも「欠品」として扱う事しかできません。

使わなくなったリモコンを保管する際には、「必ず」電池を抜いておきましょう。

2-3.購入時の元箱、梱包材、カートン等

購入時の元箱や梱包材、カートン等は使用上の必要な付属品ではありませんので、お持ちでなくても「減額査定」の対象とはなりません。
しかし、オーディオ買取査定においては、「プラス査定」の対象になる事が多いです。

特に大型スピーカーや重量アンプ等の元箱等は、箱だけで数千円~数万円にあたいする事もあります。
オーディオ機器の場合、長らく使用すると「修理」や「メンテナス」の時期がやってきます。
その際に機器をメーカーに送ったりする場合の「安全性」が高くなります。
また、当店のような「ネット通信販売」を主とした店の場合、販売時には運送会社に依頼に輸送する事が多くあります。
元箱(元梱包)があれば、業務的な発送作業がかなり楽になるんです。
わかりやすく言えば、発送時の梱包作業が楽になった分の作業工賃をお客様に還元いたします。
それと、元箱も大事にとっておく事は中古オーディオとして「大切に使われていた」印象が購入者に伝わりやすいんです。

2-4.付属品についてのアドバイス

購入時の付属品は全て大切に保管

購入時の付属品は、” 全て大切に保管 ”しておくことが、高額買い取りのコツと言ってもよいでしょう。

取扱説明書に書き込みや汚れをつけないで、必要であればメーカーのホームページからダウンロードして見るのが良いでしょう。
購入時の元箱や梱包材、カートン等も可能であれば折りたたんでもよいのでとっておきましょう。(潰してはいけません)
特に大型スピーカーの元箱等は、箱だけで数千円~数万円にあたいするケースもあります。
ビンテージに値するモデルや高額なハイエンドオーディオの場合、付属品だけでもそれ相応の高額な価値がある事も多いです。

当店では、” 付属品の完備状況 ”を重視しております。

3.売るオーディオの「状態」を確認する。

前述した メーカー名/モデル名、付属品の有無、の他にオーディオ機器の 「現状」を「主観」で結構ですので、なるべく詳しくお教えください。お問い合わせ時に詳しくお教えいただけた分だけ、詳しい買い取り価格をご返答させていただく事ができます。

3-1.「動作状況」を確認する。

動作イメージ

当たり前ですが、オーディオ製品は飾りインテリアではありませんので、” 稼働する、機能する事 “が前提になります。

比較的年式が新しい製品で、日常的に使われている製品であれば、問題なく動作できている可能性は高いのですが、オーディオ製品には製造時の「個体差」があります。その「個体差」による不具合が生じる可能性がある場合、こちらからも詳細についてお聞きする事があります。

押し入れに眠っている「昔使っていた」オーディオ機器の場合、動作に影響ある可能性は高いです。
経年保管されていた機器では、機器内部のゴムパーツの劣化、基板上の部品劣化、通電個所の接点不良、などなど。様々なトラブルの原因が想像されます。
しかし、かなり古いオーディオ製品でも定期的に使用されている個体では、まったく良好に稼働しているなんて事もあります。

実際の買取査定の際には、当店にて一通り動作はチェックいたしますが、買取依頼に至るまでの経緯や状況をなるべく詳しく教えていただけると、よりスムーズに買取査定を進めさせていただく事ができます。

お問い合わせ時にお教えいただいた状態と、現物を拝見させていただいた際の状態に大きく差異があった場合、こちらも「疑い」から査定を始めることになってしまいますので、誇張した内容で査定を依頼する事は正直言って「得策」としてお勧めしません。

査定時の動作チェック時にその「疑い」が色濃い場合では、「リスク有り」と判断する査定結果になる事があります。

また、保管状況や環境によって、「動作を確認する事が難しい場合」は、無理をせず、その旨をお教えください。
事前にお客様側で動作を確認する事が難しい場合は、出張買取にてお品物を拝見させていただく際に、「0」から稼働状況を確認できるような支度で参りますので、ご安心ください。

3-2.「外観」をチェックする。

外観イメージ

当店は「中古」のオーディオ機器を扱っておりますので、新品同様の無キズ、無汚れ、の状態ではない事は前提でおります。長く使えばそれ相応に、使用感、汚れ、小傷、程度は当たり前にあるはずです。

ここで言う、外観チェックとは「ダメージ」の部分だと思ってください。

一番多いのは「ダメージキズ」に関するところでしょうか。

「モノをぶつけた」「落とした」「割れた」「欠けた」いろいろありますが、主に目立ったダメージ箇所があればお教えいただければ、査定内容への影響をお教えする事ができます。

” タバコ “ をお吸いになられる方では、その状態により減額をお伝えする事があります。
あまりにひどい” ヤニ汚れ “では需要見込みが無いケースも多く、取り扱いが難しい場合もございます。

3-3.「臭い」をチェックする。

臭いイメージ

ここで言う「臭い」とは主に 「タバコ」 「ペット」にまつわる臭いを言います。

もちろん、タバコの臭い、ヤニ汚れ、があっても問題なく扱える製品もありますが、その状態(度合)によって減額対象になるケースが多いです。

ペットの臭いについても「猫のおしっこ」や「猫の爪とぎ痕」機器内部への「毛」の混入等、過度なダメージと判断する場合、取り扱いが難しくなるケースもあります。

ご自宅でペットを飼われていても、オーディオ機器に注意していれば問題ない事の方が多いです。

また、タバコとは異なりますが「お香(お線香)」、強めの「芳香剤」等も、その臭いの度合いにより査定時の対象になります。

この記事を監修した人

中村賢司

執筆者 中村賢司

音楽好き、オーディオ好きが高じて自ら中古オーディオ店 ナックオーディオ を営む店主。
経済的に乏しかった学生時代から中古オーディオをこよなく愛し、インターネットの無い時代から得た経験や知識、肌感覚の中古オーディオ相場観を有する。また、中古でしか出会う事が出来ない「往年の名機」「昭和のバラコン」との出会いを日々楽しみにしている。ドル300円時代の輸入オーディオの感覚を捨て切れてない。日本にあるビンテージオーディオが海外に輸出されると悲しくなる。基本的にアナログオーディオ、レコード再生、真空管アンプのアナログ脳。レコードカートリッジの収集癖が有る。最新のデジタルオーディオ関連機器、デジタルメディア再生、ネットワークオーディオ、PCオーディオ等とも奮闘中。「器用貧乏」を地で行く修理やメンテナンス補修を得意とする。スピーカーのエッジ補修、突板補修、外観の塗装補修には自信がある。人付き合いは苦手は方だが、お客様とつい長話をするクセがある。