買取査定スタッフのコメント
埼玉県さいたま市のお客様より出張買取のご依頼。
ヤマハを代表するモニタースピーカー NS-1000M(Monitor)通称:センモ二。
1974年発売の発売から1993年のバブル終わりの時代まで、20年近くの長きにわたってリリースされてきた国産スピーカーの名機です。
2022年の現在でも人気は高く、オリジナルのレストアからカスタム仕様までに幅広く受け入れられています。
しかも、日本国内だけでなく、スウェーデンやフィンランドはじめ、海外の国営放送局の指定モニターとしての実績もあって、世界各国でもその人気は知れ渡っています。
国産オーディオファン、特にヤマハ好きのマニアでは未だに「再販」「復刻」を望む声も多いようです。
長きに渡って作られてきたNS-1000Mですが、実は製造番号(シリアル、ロット)によって扱いが違ってきます。
70年代~80年代前半に製造された初期~中期のロットの個体では、特有の問題が多くでます。
それはウーファーユニットの「固着」です。
原因は様々ですが、ユニットのマグネットが腐食し、フレームから「ズレる」ことによるボイスコイル緩衝です。
密閉スピーカーですので、基本的にはエンクロージャー内部へ湿気が入り難いのですが、逆に言えば、一度湿気が入ってしまうと、内部にはずっと湿気が残ったままでもあります。使用(設置)されていた環境によって随分違いが出るようです。
また、マグネットの接着自体の劣化により、フレームから剥がれ、ボイスコイルと緩衝する症状もあります。
以前はヤマハでパーツとしてウーファーユニット新品が入手できましたが、今はどうなんでしょうか。。今度問い合わせてみましょうか。
そして、経年劣化としてミッド、スコーカーやツイーターのベリリウムドームのトラブル なんてのもたまにあります。
とにかく、20年近いロングセラーだけあって、同じモデルとは言え、製造年式(ロット)や使用環境によって、そのコンディションに差があります。
今回当店にやってきた "センモニ" オーナー様に長年大切に愛用されてきたスピーカーです。
家のリフォームとシステムの縮小の為、プレーヤー、アンプと共にご依頼いただきました。
シリアルは310,000番で80年代後半~90年初め頃のロットです。
しかも、グランドピアノの置いてある「音楽部屋」でご使用されており、申し分ない環境でご使用されていた為、外観の経年感はあるものの、コンディションとしては上々です。
買取品の主な仕様
・メーカー:YAMAHA(ヤマハ)
・型番:NS-1000M
・品 名:モニタースピーカー
・その他:
・サイズ:W:375×H:675×D:326 mm
・重量:31kg
・方式:3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
・使用ユニット:
低域用:30cmコーン型(JA-3058A)
中域用:8.8cmドーム型(JA-0801)
高域用:3.0cmドーム型(JA-0513)
・周波数特性:40Hz~20kHz
・インピーダンス:8Ω
・クロスオーバー周波数:500Hz、6kHz、12dB/oct
・出力音圧レベル:90dB/W/m
・最大許容入力:100W
・レベルコントローラー:中・高音、連続可変型
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この記事を監修した人
執筆者 中村賢司
音楽好き、オーディオ好きが高じて自ら中古オーディオ店 ナックオーディオ を営む店主。
経済的に乏しかった学生時代から中古オーディオをこよなく愛し、インターネットの無い時代から得た経験や知識、肌感覚の中古オーディオ相場観を有する。また、中古でしか出会う事が出来ない「往年の名機」「昭和のバラコン」との出会いを日々楽しみにしている。ドル300円時代の輸入オーディオの感覚を捨て切れてない。日本にあるビンテージオーディオが海外に輸出されると悲しくなる。基本的にアナログオーディオ、レコード再生、真空管アンプのアナログ脳。レコードカートリッジの収集癖が有る。最新のデジタルオーディオ関連機器、デジタルメディア再生、ネットワークオーディオ、PCオーディオ等とも奮闘中。「器用貧乏」を地で行く修理やメンテナンス補修を得意とする。スピーカーのエッジ補修、突板補修、外観の塗装補修には自信がある。人付き合いは苦手は方だが、お客様とつい長話をするクセがある。