Wharfedale ワーフェデール Linton2 レトロなスピーカーです

こんにちは ナックオーディオ中村です。

今日は珍しいレトロスピーカーをご紹介です。

Wharfedale ワーフェデール Linton2

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ワーフェデールと言えば 最近ではリーズナブルなコンパクトスピーカーを販売しておりますが
オーディオ歴の長いベテランの方には ワーフェデール は高級スピーカーブランドだった印象があると思います。

この Wharfedale ワーフェデール Linton2 発売が1972年 まだ為替がドル=300円時代の話
まだまだ輸入オーディオ自体が「外国製」ってだけで高級と呼ばれていた時代です。

今回のWharfedale Linton2は当時のリリースモデルの中では比較的下級モデルとなりますが、国産スピーカーの中~上級機モデルと同じくらいの価格で販売されていたようです。

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5cmコーン型ツイーターと20cmコーン型ウーファーの2way 密閉型

外形寸法は H480mm x W250mm x D240mm とそんなに大きくありませんが、そんなに小さくもありません。
まぁ 大きめのブックシェルフと言った感じですかねぇ

ツイーターユニットには紙製の保護カバー貼られています

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当時のOTTO(三洋電機)が輸入元となっております。

このスピーカー 実際に鳴らしてみると
これが何とも言い難い「レトロ」な音作りなんですわぁ。。。
なんというか。。
決して「性能的」に劣っているという訳ではなく、良く言えば「レトロ」「ビンテージ」悪く言えば「古臭い」と言うか。。。
イメージで言えば、そう、昔一世を風靡した「家具調ステレオ」の音がするんですよ。

今日一日いろいろな音源を鳴らしてみたのですが、何がそう「古臭く」感じさせるのか、いろいろ考えてみたんですよねぇ。

各ユニットの音像感やウーファーの音圧、エッジのキレの良さもまずまず悪い訳ではないのですが、、

それで自分なりに出した答えが 「定位感が古臭い!」そう思えたのです。

ユニットの性能と言うよりも
ネットワークの構成が「今どき」の感じではないのが大きな理由だろうと。
そして、密閉型ゆえのエンクロージャー箱鳴りが、ユニットの「紙コーン臭さ」を出してしまっているのが、拍車をかけてしまっているのだと思います。

しかし、
これが決して悪い訳ではなく、70年代のアナログ音源
特に管弦楽器の鳴りがものすごくいい感じなんですよねぇ

昭和フリージャズの名作、阿部薫の「アカシアの雨がやむとき」やボブ・デュランの掻き鳴らすフォークギターなどなど。。。
これが何とも味わい深いんですよねぇ。

現代スピーカーとは一線を画す この何とも言えない魅力!
決して「高性能」「高音質」なスピーカーではありませんが、「高雰囲気」「高お色気」のスピーカーと言ったところ

ようは 「熟成スピーカー」 なんですよ! はい!