ちょっと珍しい TANNOY T165 CHESTER

こんにちは ナックオーディオ中村です。

今日はちょっと珍しい TANNOY のChester(チェスター)をご紹介

01

簡単にスペックを見てみます

25cm(10inch)同軸型2ウェイ
バスレフ方式・ブックシェルフ型
周波数特性:50Hz~20kHz ±3dB
許容入力:60W(連続)
出力音圧レベル:89dB
公称インピーダンス:8Ω
クロスオーバー周波数:3.5kHz
外形寸法:W350 × H524 × D268 mm
本体重量:17kg

02

スピーカー全体として見れば、大きさ的にも往年の名機ⅢLZに近い印象だが
往年のREDモニターやGOLDモニターとは同じ25cm(10インチ)ユニットでもまったく特性が異なる
特にクロスオーバーとして3.5kHzのネットワーク設計から
フルレンジ + 高域ホーンツイーター の同軸ユニットとして鳴らしているイメージ

03

実際に鳴らしてみると
とても特性的にバランスが良く、アンプ選びも苦労しなさそうな印象です。
実際にREDモニター/GOLDモニターの特に10インチモニターを使った事のある方ならご存知だろうが
タンノイならではの良く言えば「個性」悪く言えば「クセ」がかなり強い
さらにモニターシルバーやモニターブラック等は「超」が付くほど難癖モノである
その個性(クセ)がいい意味で薄れているユニットの印象です。
しかし、そこはTANNOYの作る同軸ユニットだけあって「同軸らしさ」はやはり健在している
総じて「鳴らしやすいTANNOY」といった感じの印象です。

04

箱は正面ポートのバスレフ型
初期のⅢLZと比べてしまうが、独特の「箱鳴り」の印象はないなぁ
やはりバスレフにすることでユニットの「力」加減で音作りをする設計なんだろう
試にバスレフポートを調整するといろいろな変化があって楽しい
しかし、この同軸ならではの独特の指向性と定位感はやはりTANNOYっぽい感じです

05

今日半日ほどいろいろはジャンルで鳴らしていましたが
基本ノンジャンルでバランス良く鳴る印象ですが、クラシックフルオケはやや難しいかなぁ
印象良かったのはピアノソナタ、ヴァイオリンソナタ、小編成の室内管弦楽、声楽オペラなんか
高域に歯切れの良さがあるので心地いいです
あと、アコギやボサノヴァ弾き語りも好印象だったなぁ
ようは、録音時のスケール感が必要なジャンルは苦手ながらも、楽器や声の個性を表現するのは得意といった感じのスピーカーですねぇ

日本では流通量の少ないモデルなので、あまり見かけませんよねぇ
もうちょい楽しんだら販売ページにアップしますんでお楽しみに~