DENON DCD-S1 トップローディングモデルの魅力

こんにちは ナックオーディオ中村です。

DENON DCD-S1 が当店にやってきましたよ。

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1994年、今からだともう20年前の話なんですねぇ。
DCD-S1はDENONの最上級フラッグシップモデルの一体型CDプレーヤーとリリースされました。
発売の前年、93年にDENONとしては珍しいセパレートCDプレーヤーとしてDP-S1/DA-S1を発売し、業務機作りで培った技術を惜しみなくつぎ込んだ実力機として高評価を得ていました。
その翌年にこのトランスポート/DACをコンパクト化し一体型CDプレーヤーとした DCD-S1
がリリースされました。

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ボタン一つで上面のフタが「ウィ~~ン」とオープン
この感じ、使う楽しみとしてすごく魅力的です。
ターンテーブルには大型真鍮製のスタビライザーを使い、安定した回転とクランプを確保しています。
トップローディング式を採用する大きなメリットです。
トレー式でこれを実行すると、TEAC/Esoteric/WadiaでのV.R.D.S.メカのような大掛かりな仕組みとなってしまします。
ディクス設置手動だからこそのコスト削減策でもあります。

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先日 入荷してきました CEC CD3N もトップローディングの大型スタビライザーを採用しています。

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現在販売中のKENWOOD L-D1 もトップローディングモデルです。
こちらは重量あるターンテーブルプラッターで安定回転を確保し、ディスクの読み取り面を上側に向けて設置させるタイプ。
PioneerのCD機でも採用されているタイプですね。

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そして、当店のデフォルト機として長らく居座っている marantz CD-23DAF
こいつは、トップローディングではりあますが、大型スタビライザーではなく、マグネット式のクランプでディスクを設置させます。
ただ単にトレー機構を省き小型化するための手段だったのかもしれませんが。。。

気が付いたら 今当店には個性的なCDプレーヤーが揃っておりますねぇ。
やはり「トップローディング式」の場合、ディスク設置において「手動」によるところが多いので、レコード再生のようなある種の音源(アルバム)に対する「聴こう」という意識が高くなるような気がしますよねぇ。
最近ではDSD/ハイレゾ配信を筆頭に、ネットワークオーディオ、PCオーディオが定着しつつありますが、私的には音楽を聴く前に「何を聴こうかなぁ~♪」と考えながらCDラックをゴソゴソ漁る感じも好きですけどねぇ。

最近では各メーカーもCD再生の限界が見えてきたのか、またはCD再生の手段をやり尽くした感もあるのか、目新しい技術も耳にしなくなりました。
また、お客様の中にもデジタル音源再生に関してはネットワーク/PCへ完全移行させ、システムからCDプレーヤーを無くしている方も少なくありません。
今求められているCDプレーヤーとは、最先端の技術を競っているモデルよりも、「自分のCDプレーヤー」として長く使えて、愛着が持てる個性的なモデルなのかもしれません。

そんな、音質だけじゃない魅力的なCDプレーヤーをお探しの方には この「トップローディング式」をオススメします。
トレー式に比べ一手間掛かるのも かわいいもんですよ。